おまえなんかいらないまつわりついて離れなかった。母のしまい忘れた包丁をめをそむけながら定位置にしまう。見えないように。「あたしなんかいらない」……もう、眠ろう眠ってしまおう。あたしの毒が流れ出さないうちにしずかに、しずかに。