たぶん、わたしはいま
なにもしたくないしどこにもゆきたくないのだとおもう
ぴかっとあたりがひかってわらうようなかがやかしくこわれたときと
じべたにおちてなにもみつけられずそらをまさぐり
かすれたおとだけもれだすくちびるで
むなしいやとなげやる、さぐってもなにもないわたしのなかみ
……そのふたつがあらしのように、交互にやってきては去るから
そうして、ふとわれにかえれば、あとの時はずっとながくふかく
だから
おそらく……
「なにもきかず、なにもしゃべらず、ただ、やみのなかをみつめて」
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それでも一瞬のヒカリのほうに しがみついていたいのだろうか この腕は 今日も、つぶれたいとねがいながら けれどしかし、ものを食べ雨を浴び ささやかな仕事をまっとうしようと ひたすら、数式と図形にとりくんだ この腕と このくちびると からだと
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なぜ わらいのあとにうすらさむい闇がくるんだろう
なぜ なにかをしたいのだと思い込みたがるのだろう
時間はあんまりにながくて わたしはときどき、しばしば ぜんぶ、やめてしまいたくなる わたしにまつわるわたしのぜんぶを
そうしてまた 嵐のように わらう
すこし、疲れたね
できるなら
ゆっくり、ふかくねむれたら
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