『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2008年03月04日(火) 春、曇天。


東京のそらは星がすくないね

また、荷物をかかえて暗くなった上をみあげて
いまさらながら思う、ほしがすくない。
見えないだけと言われても、でも
毎日みているひかりが急に乏しいのは、なんだか
さみしかった


花の手入れをする
萎れてきた花の手入れ。
鋏で落としていく枯れた葉や花のカケラ。
うなだれたガーベラを集めて挿しかえて。

お線香の匂い。
たくさんな、こんもりの、白菊です。

…それくらいであたしはおしまいなんだな


風船の糸が手放されたように
あっさりと、「あたしのところ」がなくなって
居候、になっていた。一週間うちに戻っていたあいだの
一緒でなかったこと、はこんなふうに大きくて重い。
しらなかった。
淡い幕が、ここにも下りていった。

もともと地面にはついていなかったのだからしかたないやねと
一人で納得しようとしている。

ばかなこいつになにか言ってやりたいが
今は、よく台詞が思い付けないんだ。


あのひとに会いたいね
電話もしないけど
会いたいね。


…おかあさんの自転車のパンクを直した雛祭り。



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