『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2008年03月11日(火) 半壊ブロック。


難破船みたいだ。

難破船。



泳げないのに。
海なんてべつに
眺める以外は今はいいのに。
どこまで流れていくの行く先不明のまんま
気がついたら、解き放たれた縄、切られた綱、
ぐらぐら揺れている。


このからだにはあなたがたの手が腕がとどかない?
うっすら、わらう。
泣きたいんだっけ、どうなりたいんだっけ
慰められる資格はなく
でも、あたたかいものに触れたく、、、

我儘野郎。


嵐のような「儀式」がおわって
腑抜けた一匹。
くりかえしても
きみは寝息をたてている
せかいの向こうのほうで
やすらかに眠って
朝まで。


助け手があるように思えないぼくが時経つごとに
勢力をわずかずつ、強めてく。
暴れても。
暴れても。

一人ぶんの船が、水をたぷたぷ揺らしながら
灰色の小雨のなか、きみを離れあなたを離れ
いってしまってたんだ。


海へ出るつもりなんてなくて
なのに、それだけど、気付いたら


灰色の雨と、濡れそぼった意識と
身体のどこを伸ばしても触れようとしても
なんにも、さわらなくて遠いとこに
流れだしてしまう。とめる方法わからない……


姿を消したいが回る回る回る、意識だけ
流れていって止まらない。
からっぽだ。手繰り寄せなきゃ早く早く。
なぜ?
これ以上きみをかなしませたら
ぼくはほんとに、難破して朽ちる
役立たず以上のものに変わってしまうだろうから、だから


灰色の水、灰色の空、
からみついて取れない……けど。


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真火 [MAIL]

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