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■ 【エッセイ】忘れられないCMの話PART��
昨日に引き続き、CMの話をさせていただこうと思う。
猫キチガイの私にとって、見る度、涙せずにはいられないCMがあった。 マルハペットフーズの「民子が忘れられない・・・」で始まるアノCMだ。
売れない作家の傍らで、『民子』と名付けられた猫だけが、何時でも彼の作品を読み、励まし続けていてくれた・・・・・・。 やがて、彼の作品が売れ出した頃、民子は安心したかように突然姿を消してしまう・・・・・。 幾日も待ちわびる彼だが、民子は帰ってこない・・・・・・。 時が経ち、彼が長編物に挑戦し、出来栄えの不安に苛まれていた雨の日、ボロボロになって帰って来た民子は、再び彼の傍らにぴったりと寄り添い、手放しで、その作品を誉めてくれるのだった・・・・・・。しかし、それは最後の力を振り絞って帰って来た、民子の永遠の別れでも有ったのだ・・・・・・。 『ステキよ、すばらしいわ・・・・・・』民子はそう言い残し、振り向きながら去っていった・・・・・・。そして民子が再び帰り着く事は無かったのである・・・・・・。 確か、こんなCMだった。
私はこのCMを見た時、物凄いショックを受けた。 アノ凝縮された、僅かな時間の中で、どうしてアレほどまでに寸分の無駄もなく、人の心を打って止まない物語が書ける物なのだろうか・・・・・・。 それと同時に私の書く文章は、何て無駄ばかりが多く、その割には、全然言いたい事が伝わっていない・・・・・・と、反省せざるを得ない。
私も何時の日か、あんなにも、人の心を打つものが書けるようになりたい・・・・・・。
あのCMは、見る度に涙が止らない。そして原作者に心から敬意を表する。
最近では、余りあのCMを見掛けなくなってしまったので、「あぁ・・・、何で、ビデオに撮っておかなかったんだろう・・・・・・」と、大変後悔していたのだ。 あんなに素晴らしいCMは、是非、葬り去らずに、新作と交互にでも永遠に放映し続けて欲しい・・・・・・。 もう、二度と見られないとしたら、余りにも哀しすぎる。
そんな中・・・・・。
何と、昨日、行きつけのお蕎麦屋さんで、そのCMの原作本を見付けてしまったのだ。
私は(「会いたい・・・・・・!!」と深〜〜〜〜〜く心で念じた物には、必ず出会えるんだ・・・!) と言う事が、これで確信できたような気さえした。(笑)
何時か、纏まったお金にも、絶対に出会いたい・・・・・・!!!!【切願!】
【磊楽】という、以前、『松本食べ歩る記〜』というエッセイで紹介した、猫大好きのママさんが経営している、お洒落なお蕎麦屋さんである。 そこに、正にその原作本が有ったのだ・・・・・・。 浅田次郎原作 「民子」 その本を見つけた瞬間、涙がじわ〜っ・・・と、浮かんで来た。 写真と文章で構成されたその本を読んだ時、私はまたまた、蕎麦をすすりながら、大泣きしてしまったのだ。(^^; あのコマーシャルが、そのまま本になっているのである。
作者は、自ら「猫好きではなく、自分は猫なのだ」と豪語する程、猫が好きな作家の浅田次郎さん。 他の作品を読んだ事はないが、実際に本人が体験した話をモチーフに作ったCMだと言う。 彼の書くものは、全て読んでみたい気持ちになった。 そして、この物語(CM)の原作は、本当は3本有ったのだと言う事も、初めて知った。 他の2本も「もう一つの民子」と言う題名で、その本に載っている。 猫好きの方には、是非お勧めの本である。
私ははやる気持ちで早速、本屋さんに注文した。
by マキュキュ
2002年08月29日(木)
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