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■ (日記) 大好きだったラーメン屋が突如……消えた!!!
手打ちのちょっと平べったいようなちぢれ麺と、ゴテゴテスープばかりが人気のこの時代に、ちょっと生姜の香りが効いたスッキリ醤油ベースの味わい深いスープで勝負をし続けていた、アタシお気に入りのラーメン店(○こつ)が突如ノレンを下ろした。
以前アタシの亭主が肉屋に勤めていた時、この店にチャーシュー用の肉を配達していたり、アタシが癌で入院していた時、いみじくもこの店の奥さんも他の病気で入院していて、同じ階の病室だったので良く院内の喫茶店で一緒にお茶を飲んだりと、何かと縁があったこのお店。
此処のご主人は職人気質で、アルバイトの学生たちを怒鳴りつけるようなこともしばしばあり、(お客の前でそれをやるかぁ?)と思う事も有ったが、むすっとした頑固一徹オヤジかと思いきや、なぜかアタシが食べに行くと親しげに話しかけて来てくれ、ただ、ちょっと活舌が悪く、あまり何を言っているのか聞き取れないことも有り、「そうだよねぇ〜」なんていいかげんな返事でごまかすと、『「最近息子には会ってるか?」って聞てるのに、何がそうだよね〜だよ…』なんて突っ込まれることも時々で・・・・・(汗)
最初の数年間はいつ行っても一杯で、凄い人気店だったのだが、やはり不況時代の突入と商売敵の出没などで客数も減ってきて、ここ最近ではけっこうアタシが行くたび、「もうこの店も潰れるのは間近だから」とか 「草葉の陰からママの幸せを祈ってるからね」などなど、愚痴ばかりが多くなってきたので「変な冗談やめてよ!! 青息吐息はお互いさまで、うちだっていつホームレスに鞍替えするか解りゃしないわよ」なんて言い合っていたのだが……。
最後に行った10日後くらいで、又食べたくなり、店の前に行くと「十△年お世話になりましたが、先週をもちまして店を閉店させ……」という貼り紙が……。
きっとあの愚痴は、心を許していたアタシにだから洩れた精一杯のSOSだったのかも知れない……。 でも、アタシは貧乏ながらあのラーメンが大好きだからけっこう売り上げの良い時などは通っていたのだ。 あまりに水臭いではないか……。 せめて、10日前には行ったんだから、その時「辞めることにしたよ」と聞いていたら、せいぜい毎日でも食べに行ったのに・・・・・と少し腹立たしいほどだったのだが、アタシはフと思い直した。
あのご主人はアタシが思うよりもっとええかっこしいだったのかもしれない。 頑固一徹で勝負をしてきたのだから、きっとみじめな去り際を見せたくは無かったのだろう……。 店をいきなり無くし、惜しまれながら幕を閉るという、ご主人なりの去り際の美学を持っていたにちがいない。
そう言えば昔そんな事を漏らしていたよな……。
「辞めると解ったからって駆けつけるお客なんか欲しくもなんともない。それより貧乏だ貧乏だと言いながらもウチの味が好きでこうして通ってくれるママみたいな奇特な客だけで良いや…」と……。
アタシは辞めるからの駆けつけ組ではなかった。 本当にあそこのラーメンが大好きだった。 せめて、もう一回あの味を心と舌に焼き付けておきたかったなぁ……。
ただ言える事は決して他人ごとではないのだ。 アタシにはご主人の気持がよ〜〜〜〜〜く解る。
アタシも辞める前の駆けつけ組は要らないな……。
2011年05月25日(水)
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