マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 物書き気質ってみたいなものが有るのだろうか・・・…。


曽野綾子さんの「いい人をやめると・・・」をぷあぞんにプレゼントされ、この所ひと月ほどバタバタしてたので、読むのにだいぶ時間がかかったけど、昨夜で全てを読み終えた。

10年ほど前に図書館で数冊借りた中の一冊だったので、当時はざっくりと読んだだけで、奇麗なままお返ししたのだが、今回は自分の物なのでwwはげしく共感する部分や、自分もこう思い直さなきゃなぁ…と言う部分に波線を引いていったら、本の大部分が真っ黒けに・・・・・・。

アタシは子供のころから劣等性な割には結構なマセガキで、ひねくれ者だったので、多分他の子供たちから見れば可愛げのない子供だったのだと思う。
子供のくせに、どこか斜めから物事を見透かしていたり、自分なりに分析していた部分が多く、大人になってからも、頑なな部分なんかも未だあり…普通の人々と大きく考えが違う事にコンプレックスを持っていたのだが、この本を読むにつれ、この人と考え方が酷似してる…と自分自身にビックリした。
彼女はクリスチャンらしく、アタシはぐうたら神教の信者だがww、現実的で冷めた部分なんかが有りながらも、神様の存在をちゃんと信じているところあたりもちょっと似ていた。

別にこの本を読んだ後、影響されてそう言う考えになった訳ではなく、この記憶力がマイナスのアタシが一度くらいザット本を読んだだけで内容が頭に入る訳もなく、読み進むにつれ、あっ!! ここもアタシと同じ考えだ!! あっ、ここも似てる!! という具合に、しるしを付けて行ったら本が真っ黒になったという感じで、正直有名な人でこんな人も居るんだなぁ…と、嬉しくなったと言う感じだった。

特に強く共感した部分は・・・・・・、良い(善い)人だと言う評判はチョットした何かが有ると、直ぐに覆されてしまうが、初めから悪人(法に触れると言う意味ではなく)であれば、その評判は長く保たれて、さほどの期待もされないと言う事が心地よく気楽で、望ましいと言う部分である。

アタシも大昔から貧乏赤裸々日記&ダメ人間日記&無様な姿を包み隠さず書いてきた訳で・・・…。
よく人さまから、「あんなことまでよく書くよね」とか「普通はあそこまで正直に書かないでしょう」などと言われるのだが、アタシはあくまでも、ありのまま、今のままの自分を受け入れてくれる人だけで良い訳で・・・・・・。
もう正直、気取ったり身構えながらでなければ付き合えない人は、面倒くさいと言う年齢なのだ。
勝手にアタシが良い人間だとか、面白い人間だと思い込まれて、変に期待され、後で裏切られたなどと言われるのが最も厭で面倒なので、アタシはありのままを書いているだけなので・・・…。

昔少しハマって読んだ著者に森瑤子(字合ってるかな?)さんと言う人もいたが、彼女の書く小説は、アタシとは別世界のような、リッチでグルメでモテモテで、ファッショナブルなカッコ良い女像を描いていたものが多かったので、あまり初めの内は食指は動かなかったが、一度彼女の手記みたいなものを読んだら、やはりこの人も、様々なコンプレックスや葛藤があったことを赤裸々に明かしており、そんなコンプレックスの裏返しから物を書く魅力に駆り立てられた人なんだろうなぁ…と言う事が解り、それから彼女の本当のファンになった。

物が書きたくなる人の気質や性質のほとんどは、全て極度なコンプレックスやストレスの裏打ちであり、自分の思いを他人に投げかける勇気はないものの、どこかで発散させたいと言う刹那的な願望から来るのかなぁ・・・・なんて思い始めているところだ。
要するに物を書きたがる人は一筋縄の人生を歩んできた人ではなく、又そのような順風満帆の人生を歩んだ人の文章は人の心を穏やかにはするだろうが、あまりヒダの細部にまでは染み込まないのかもしれないなぁ・・・・・なんて感じた今日この頃。


2011年08月19日(金)

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