与太郎文庫
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2025年08月10日(日)  散髪は病院で 〜 Haircut at the Hospital 〜

 
 19990120 還暦で運転免許を非更新、以後の外出はタクシーに限る。
 
 散歩や買物よりも、もっぱら机上の空論に関わってきたのは、ネット
通販が普及したからだ。いまだにパスワードの暗記など、煩わしい手続
きもあるが、確実に置き配されるのは、それなりに画期的だ。
 
 さらには、サンパツにもタクシー代が掛かるのが、老人には厳しい。
 もともと、クラシックに詳しい理髪師と出会って、丁寧に調髪してき
たが、最近は旅行の機会もなく、だんだん格安の理髪店に移ってきた。
 
 千円の調髪に、タクシー往復が三千円では、槌より柄が長く不具合だ。
 何十年も迷ってきたが、きのう初めて、総合病院内の理髪室に入った。
 格安店は、内装も粗末で、どことなく貧相だが、椅子なども上等だ。
 
 年に十回は病院通いだから、ここで散髪すれば、一往復分タダになる。
 店主の話では、思ったほどの売上に達しないそうだが、客には有利だ。
 どうして、こんな簡単なことに気づかなかったのか、と残念だ。
 
 ただし、通常の理髪料金は、洗髪や顏剃りがフォーマルで、いささか
ムダに贅沢だったが、ふだん着の客なら、一目で目的が分る。ここなら、
通院のタクシー代に乗っかるので、わざとらしい世間話も要らない。
 
……「槌より柄が重たい」という諺があるが、どうやら岡山弁のようだ。
主役より脇役のほうが重いという意味。──《てすさび日誌》
https://omorin77.hatenablog.com/entry/2024/05/15/192904
 
 この数か月、あるいは数年前から、身辺の合理化が気になり始めた。
そのうち死ぬのだから、いつ死んでも遺族が迷わないようにしたい。
 最晩年に至って、身辺の資料は、ほぼ年月日順にファイルされている。
 
 ただし、そもそもファイリングの基礎教育を受けていない遺族には、
このようなファイルを逆探知できない点だ。1964年ごろ、“伝票魔”を
自称していたが、60年たっても、家族・友人・知人は無関心のママだ。
 
 あれほど麻雀に熱心だった連中が、実生活では何の秩序もなしに暮し
ていることも不思議でならない。牌の並び替えが面白いのに、毎日々々
同じ作業を繰返すのは、あきらかに矛盾してみえる。
 
…… 阿波 雅敏さんのスペースを説明(20250810 04:00)。
 このセクションはスペースの設定ページであとから編集できます。
(ひとこと言うのに、こんな手続きは無用だ)
 
 説明が長くなる場合は、スペースの設定の詳細セクションを編集します。
https://awa-masatoshi-san-no.quora.com/
>「日本をダメにした」考え方は何ですか?<
 
(20250810)


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