| 新選組!! 〜土方歳三最期の一日〜 |
組!→組!!へ。この正月の番組の中で最も楽しみにしていたものですよ。日記を書いてなかった2004年はテニスよりも燃えてた(時に萌もあった…笑)かもしれないドラマだったので。あんなに一週間が待ち通しかったのは久しぶりで、そしてハリのある一年でありました。日記書いてたら感想書きまくってたかもな〜〜;ちなみに今私のDVD-BOXは連れの連れのところにいっています…。
さて、感想。鵺(ヌエ)のエピソードの展開のしかたが鮮やかだと思いました。好き。ちょっと切なくもあったし。土方の中で山南さんは生きてるんだなとも思えたし。山南さんの言っていたことも土方の中で生きていて、土方なりの考え方は変わってはいないけど、影響を受けた上で成り立っているというのか。「最悪の時のことまで考えてたてるのが策だろう」という土方の言葉をきいて「最悪のことまで考えて策を練るのが軍議ではないか!(うろ覚え…;)」という(初めて声を荒げた)山南さんの言葉を思い出したよ。土方が今思い浮かべることのできる山南さんの表情は、対立が激しくなって自分を射殺すように見据えていた時のものではなくて、いつも微笑んでいたあの表情なんだろうな。そう思えて嬉しかった。色んな顔を持っている薩長軍を鵺に、幕軍側を人に例えてたところ。幕府側こそ人の道だったかどうかは別にして、古いものが時代に合わなくなるということはあっても、別に古い=悪いこと、新しい=良いこと、ということではないよね。なんだかそんなことも思ったりして。 回想シーンが好きでないという三谷さんが書いてくれた回想シーン。自分へのプレゼントでもあったそうですが(笑)。試衛館時代の何でもない会話。山南の意見に土方がとんがり始めたのを感じた沖田が「もうこの話はいいや!」と切り上げようとして「お前が言い始めたんだろうが!」と土方に突っ込まれるシーンは懐かしさを感じたなぁ…。あのタイミング!(笑)総司も平助も左之助も永倉も源さんも、みんなみんなあの頃の。懐かしくて、嬉しくて、切なかった。「…みんないなくなっちまった」という土方。見てるこっとが寂しくてつらい…。 回想シーンその2。近藤の墓をたてる場面。勝ちに行けと言われて、容保を守ることも許されなかった土方。自分の居場所はここにはないと言われて、どうすればいいのかわからないという頼り無い表情にも思えました。一ちゃんが会津に残ったのは、土方の変わりに容保と近藤の墓を守る為という設定になってましたね。一ちゃんの「承知」も嬉しかったです。 永井に降伏することを告げられてショックをうけるあのシーンはちょっと泣けた。 「俺が何の為に今まで生き続けてきたと思うんですか。すべては近藤さんの無念をはらす為。あの人が死んだ時に俺の人生も終わったそれでも俺が死ななかったのは、近藤勇を罪人のままにしておく訳にはいかなかったからです!今、薩長に白旗をあげたら、おれはあの人に、なんと言って詫びたらいいんですか!」 想いの強さが伝わってくる演技だったよ〜〜。山本氏〜。「終わったそれでも」の「。」がない台詞回しの勢いや、もう鬼の副長ではない土方歳三個人の辛さが伝わってくる表情が、胸に迫りました。またその土方の想いを聞いて永井が「…ごめんなさい。で、いいじゃないか」という台詞も好きです。 榎本との会話のシーンもなかなかドキドキでした(その前の大鳥との会話も面白かったし)。会話するうちに変わる榎本の声のトーンとか表情、しゃべり方。こういうのも統制された感情表出というのかしら。土方より上手なカンジだったな。お互いに認めあってるところもあるんだけどね。ディスカッションの仕方の違いかな。あと、この時は「死に場所を探してる」と指摘されて否定できなかった土方の弱味もあったからな。榎本さん役の片岡さんって歌舞伎の人なんですね。良い役者さんだな。安定感があるわ〜〜。榎本は近藤とは全然違うんだけど、近藤と重ねて見ようとしたこともあったという土方。夢を持って先に進もうとする人間を支えること、その人間を守ること、が土方の生き方になっていたのかな。。 島田が可愛かった。「土方の側で戦うんだ」と、もうほとんどアレは駄々こねだ、というくらいの態度。自分達の最後の支えになっていた人だからだと思うし、あの頃の時間を共有してきた昔からの隊士わずか5人の中の一人だからだろうし。その人が死に場所を探していたことを島田も頭でではなくて体で感じていたからかもしれない。失うかもしれない不安がそうさせたのかもしれないな。ずっと素直さのある人だったけど、いままではその素直さは職務に忠実な部分に表れてたのが、今は自分の心を素直に表してたね。 山崎樹範氏の名前が。蟻通という隊士役。テニスで堀尾の声やっている山崎さん、なのかな?
本屋で見つけ、思わずムックまで購入。
|
|
2006年01月10日(火)
|
|