田口ランディ『コンセント』
死んだ兄の腐臭を感じてから、他者から同じような臭いを感じる… という内容紹介で購入。 体調が悪く、 軽いのもいやだし、生々しく心を揺さぶられるのもいやだったので、 選んだ一冊。
私の専門分野とかぶるので違和感を感じる部分を除いて、 大筋、引き込まれる作品だった。 心理、精神分析、トランスパーソナル、シャーマニズムと 次第に跳んでいく。 終盤の展開が? 制御できずにはじけてしまった感が否めない。
自戒をこめて 専門用語の多用は、自分を守るための鎧。 力不足を感じて、痛々しい。
なぜこんなに辛口なのかなと考えてみると、 面白い作家なのに、もったいないという気持ちがある。 今後の田口ランディがどうなっていくのか気になる。 トランスパーソナルに飛んでいってしまうのか、 自我の力でこの世界に在れるのか…
もちろんどうあろうとそれがその人で どうあってほしいというのは、私の希望。 わたしはこの世界でもがいていたいから。
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