金曜の夜の電車に駆け込んで来たおばあさんお線香の匂いの染み込んだおばあさん 必然的に思い出す顔 あの家のしっとり冷たい廊下や古い紙のにおい庭にぎっしり並んだ植木台所の魚くたびれたソファー夜明けの拍手、鐘、読経 家のどこにいても感じる線香のにおい地吹雪の町で、今ひとり広い家の中床についているおじいちゃん