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るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子の日録【オリーブの森で語りあう】
るり子



 己が欲した 彼の能力

私の彼だった人は

商業ビルを得意とする設計士です。





彼は

リフォーム物件は まず手がけないし、

木造建築も よほどのことがない限り扱いません。

立体駐車場を過去に手がけたことがあるくらいで

平生は新規のビル物件が 彼の仕事のほとんどを占めています。






私の相談は ビルのリフォームでした。

彼だった人にそれを伝える、

彼が私の話を聞いてくれたら それでいい、

2〜3のアドバイスが聞けたら それは予想外にラッキー。

それ位のつもりで、

私は彼に問いかけたのです。







5〜6度も 私たちの間をメールが行き来したでしょうか







「既存の平面図・立面図配置図あれば、簡単なラフプラン書いてあげてもいいよ。

急ぎなのかな?」







さらに続けて






「もし改装図面が出来ているのがあれば、それでもいいし、

なければ現状の図面でもいいです。予定している大体の改築予算と。

あわせてファックスでもしておいてくれればいいよ。」



と彼が言ってくれました。





私が欲したもの。





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その幸せを 私は欲したのです。







過去に彼は 私の願いで

私たちのための架空のコテージを図面化してくれたことがありました。

それは 決して建つことのない しかし本物の図面でした。






今度彼が書く彼の図面は 私の願いによる

私のための 実存する物件の 図面です。







彼と私の 架空の物件の図面。

私単独の 実存する物件の図面。






当事者の私だけがおそらく感じる この不思議な感情を

わたしは

うまくここに それを書き記すことが出来ないままにいます。





強いて文字列にするならば、

どちらも ある意味空虚な部分が包含された

しかし己が欲した 彼の能力

ということでしょうか。




もしくは

彼の気持ちが私に反映された 実在しない物件の空虚

実在することになる物件の 去った気持ちの空虚 

とも

言い換える事が出来るのかもしれません。


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2003年07月25日(金)
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