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■ 思い知らされたようなダメージ
週末になると
505iが欲しくなる。
八月半ば過ぎを待たないと発売されないPから
いっそSOに乗り換えようかとも思う。
Pは 彼だった人と私の
想いを繋いでくれた 愛着あるシリーズ。
いっそ変えてしまえば
また気分も変わるのかもしれない。
青が好きな人が私に言う
「俺、青のSO505iだよ。いっそお揃いにする？」。
彼だった人と付き合いだす直前に
青が好きな人の蒼いスポーツカーに乗って
最後のドライブをしたのは
二年前の三月最終日だった。
午後になって東京に
季節外れの大雪が降った日。
彼のまだ 何をも知らなかったあの頃。
蒼い人と私は 男と女
だった。
「私、白のほうが綺麗でいいもん。」
青の好きな人が言う
「じゃぁ、白にしたらいいよ。(笑)」
私と青の好きな人は
女と男でなくなって はじめて
互いの心の 小さなオアシスになった。
男と女でいた間は 苦しみの方がずっと多かった気がするのに
今は 苦しみの 微塵もない穏やかな関係。
彼だった人とも
願わくばそうありたいと思うけれど、
うまくいかない日もある。
そうしている間に
たった20件の指定受信から
ピックアップされたようにメールが来る。
「ごめんね、その気になったらに、、、、、してくれる？
遊びは出来ない性質なの、よく知ってるよね？」
と返信する私に
「ずっと待ってる。」と私に答える人。
ずっと待っているという
その人の日は
決して訪れることはない。
それを伝えることが、本当は一番親切なのも知っているけれど
そんな残酷なことは
言えそうもない。
言えそうも無い？
言えそうも無い？
言えそうも無いのは 私だけ？
思い知らされたようなダメージが
逆に私に降りかかる。
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2003年08月02日(土)
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