母が、庭から蕗をとってきて味噌汁を作ってくれた。小さいころは、あの独特の風味を好きになれなかったのだが今では風味とともに春の訪れさえも感じることができる。「オ・ト・ナじゃん」と成長したことを喜ぶべきか、それとも「年、とったよなぁ…」と年齢を嘆くべきか。微妙なお年頃だけに、何だか複雑な気持ちである。