スタンドから眺める木漏れ日
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2002年09月11日(水) 010911

その日、私は仕事場にいた。

仕事を終え、従業員ロッカーに入っている自分のバッグから携帯を取り出した。

相方のusaに「お迎え」を頼むため、電話をかけようとしたのだ。

と、ここまではいつもどおりの光景だった。

しかし、何気なく見た携帯の画面はいつもと違った。

自動的に受信していた「緊急情報」…あの事件の第一報はこうして知った。

もっとも、それが「事故」ではなく「事件」であると気付くには、

それからしばらくの時間を要した。

ちなみに、usaは(いまどき)ポケベルのニュース配信で知ったそうだ。

スゴイ時代だな、と思う。

それから数日間、我が家のテレビに映っていたのはずーっとCNNだった。

我が家で唯一英語が得意な母が、

「こっちの方が、比較的情報が早い」ということで見続けていたのだ。

英語が苦手な我々は、かなり乏しい英単語の知識と流れ続ける鮮明な映像によってそれなりの情報を得ていた。



あれから1年。

今、いつものラジオ番組を聴きながらPCの前にいる。

テレビの方も、普段どおり「ちびまる子ちゃん」や「大相撲」が見られる。

平凡な毎日って、実はとても幸せなんだと思う。

明日も明後日も、そして●年後かの今日も「いつもどおり」に過ごせますように。



でも、9.11は決して「平凡な1日」にならない。

失われた多くの尊い命が戻ってくることはない。

変わってしまったことだってたくさんある。

事件前の日々に戻ることはできない。

しかし、「あの日」から前進することはできる。

新たなる幸せを得ることは可能だ。




悲しみを胸に刻みながら、それでも前へ。

すべての人々に、どうか笑顔を。


Shiratama Akkey |MAILHomePage

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