言葉のサラダ
黄と藍



 隕石

本当は目が悪かった
色眼鏡越しに見ていた世界は真っ赤で汚れていた
痛いことを忘れているくせに怖いことは分かっていた

無意味なことをやって過ごしていた
痛覚がマヒしてて殴られても気付かなかった
甘い匂いに惹かれ死にそうになってた
厚いガラス越しに見る世界は安全だった
友達の悲鳴も耳を通らなかった

眼鏡は床でバラバラに砕け散っている
いずれは誰もが辿り着く場所
確認なんかしなくてもみんな分かってる

2003年08月21日(木)
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