声の音

2002年04月15日(月) 廊下に響く声

月曜日の朝はやはり憂鬱。
特に昨日夜更かしをしてしまったせいで
かなり眠くて、仕事中だいぶ辛かった。
というか、はっきり言えば寝ていた(…)

この世の中に、どれくらいの人が
私と同じように今の仕事を辞めたがっているんだろう。
どれくらいの人が、仕事場の人間を嫌っているんだろう。

決して全ての人が嫌いな訳じゃない。
いつもいつも、不満ばかりでもない。
でもたまらなく嫌だ。
我が侭だとわかっていても嫌だ。

これまでの人生が恵まれていたのだ、とも言えるかな。
どんなに嫌だ嫌だと言っても
一度家を出れば、何も思うことなく学校に向かっていた。
学校に行けば、それなりに楽しく過ごしていた。
今くらいなんだ。朝の電車で、このまま降りなかったら…と
毎朝真剣に考えるのは。

喋り下手でごめんなさい。愛想が無くてすいません。
共通の話題が無くて申し訳ありません。
「何か、趣味の話とかしてよ」って言われるけど
してもいいのかな。
あなた達が全く興味ない、(主に児童)文学とか
漫画とかアニメとかお芝居とかだけど。
それに楽しくのってくれるのかな。
のってくれないでしょう。
だって、少年少女向けの本の話をちらっと出したとき
「まだそんなの読んでるの?」って言ったじゃない。
「アニメとか声優にはまってる人って、恐いよねー」って
話してるじゃない。

それを聞いてて、まだ話すほど
あなた達に理解は求めていない。
仲良くなりたいと思っていないもの。

あぁ、だから放っておいてほしい。
仕事はちゃんとします。残業しても構わないし
取るに足らない雑用だって、笑顔で受けるつもり。
だから、私にそれ以上を求めないで。
仕事場で知ったあなた達の、互いの悪口を知っているのに
その輪の中に入っていく勇気など無いんだから。

そんな気持で家に帰ると
廊下で飼い猫が鳴いていた。
どうやら一人(匹)で2階にいるのが嫌になって
降りてきた模様。
細く、高い声で、たった一言の鳴き声を
何度も響かせる。

その寂しさと、甘えの声に私は癒される。


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水井ちな [MAIL]