声の音

2002年04月23日(火) 時の流れは

時の流れは、残酷だ。
心に残った傷も
傷が付いたと言うことも
ふと気がつけば、剥がれそうなかさぶたになっている。

変わらないと思った心も
忘れられるはず無いと思った想いも
気がつけば、懐かしさを感じるものになっている。

それは幸せだと言うこと。
過去だけを見なくてもよかったんだということ。

痛みを抱えて、前を向くことは辛いけど。
脳天気なほど明るく、日常を過ごすことは
もう純粋だったころには戻れないようで哀しいけど。
それ以上に、大切な人を大事にできるよう
過ごしているんだと思えるから
時の流れに身を任せている。

今日、友達からメールが来た。
彼女のことだった。
大好きで大切な友達のことだった。
送ってきたメールを見て
あぁ、こんなこともあったな、と思った。
それだけ。


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水井ちな [MAIL]