気分刊日記

2002年05月21日(火) 史実として誕生日でした

 本日は、日本国民として生活する私の戸籍上・誕生日として記録されている日でした。とは言え特に何事もなく、残業切り上げて一人で映画観てきました。独り寂しく観たのは『アザーズ』。帰宅の途中2・3友人から電話が有ったり電話したりして家に着くと、以前ラヂオのクイズ番組に出演して獲得した‘16000円分のTOWER RECORDSの商品券’と‘J-WABEのTシャツ’が届いていました。自分の力で獲得した自分からの誕生日プレゼント。まさにGOODタイミング!

 もうこの歳になると、誕生日って言うのは‘何もせずに過ぎ去った過去への後悔’と‘なにかするには残り少ない時間への焦りと呆然’を顧みる日になる。子供の頃はなにかもらえる物欲踊るお楽しみだったんだけどなぁ...。

 『アザーズ』:ハリウッド戦争映画ラッシュの次はサスペンス、サイコホラーの競演。「パニックルーム」や「サウンド・オブ・サイレンス」「スパイダー」etc。はっきり言ってしまうと、本作は「パニックルーム」よりは面白い。しかし、オチは・・・すぐ解る。けど、まさか、そんなはずはないデショ?と思っていると全くそのとおりなのでちょっと期待外れ。考え方のベースは黒澤清の「回路」にも似ているし、舞台設定は手塚治の火の鳥‘異形編’にもにている。ここでのネタバレは避けますが、ヒントは‘昨日の今日’on 気分刊日記。パニックルームを怪我で降番したニコール・キットマンがゴシックな立ち降るまい、美しさ際立つ神経質気味の奥様を熱演。グレイス・ケリーばりの美しさ、メイクやヘア−が秀逸(なんてったって役名がグレース)。メイド長の婆さまが意味深でよろしい。子役はやたらと不健康そうなのだが、役造りとしても今後の活躍はあまり見込め無さそうな可も無く不可も無い感じ。弟役の子がちょっといけそうかな位。とはいえ、構成や音楽、画面から滲み出る緊張感はかなり計算されていて、監督の力量が素晴らしい事を物語る。私としてはそう無い事だが、みていて一瞬‘ビクッッ!’としちゃった。
 帰りのエレベーターの中で、結局話を理解できなかったらしい、バカそうな彼女に一所懸命オチを説明している男性がいてちょっと苦笑い。


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