ひっさしぶりに髪を整えに出向いて、さっぱりしてから、まあ渋谷で「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」でも見っかな、なんて思っとた訳ですわ。で、時間も有るし下北沢をブラブラしてたら・・・ああぁぁ、また色んなものを買ってしまった。
とどめに、本多劇場を覗いた勢いでMe&Herコーポレーションプロデュース:猫のホテル千葉雅子・作/演出/出演『ビルの中味』を当日券で見てしまった。多分、当日券で演劇見るのって殆ど初めての体験だと思うんだけど、前売りより500円高いのね。で、劇場でナイロン100℃の村岡さんを見かけたんだけど、チェックのスカートに黒のニット、セミロングで多分ブランドもののバックをもっていて凄くお淑やかと言うか、落ち着いた女性の香が漂っていた。イイ女だったなぁ。
観賞後、地元に戻って友人を召還して評判の台湾料理屋“台北飯店”(ウルトラセブンのアンヌ隊員を演じたひし美ゆり子が経営者)で飽食。今日は地元で季節外れの花火大会があってとても混んでいたんですが、お店の人たちが忙しいのにも関わらずとても気持ちが良い接客でついつい食い過ぎました。知人の方々は、調布にお寄りの際は接待いたしますので一声かけるように。
Me&Her CORPORATION Puroduce『ビルの中味』:客の入りが7〜8割り、後部7列位完全空席、前列にも空席がちらほら。これは、ちょっと不安になりました。猫のホテルはオキニの劇団の一つなんですがどうも今一つメジャーに成り切れないと言うか、ブレイクし切れないと言うのだろうか?でも、役者の実力は折り紙付きで、TV、CM、外部公演への参加などは盛んになっており一応安定してきているみたい。 さて舞台は、猫ホテ主宰の千葉雅子氏がOLだった事も有り念願のサラリーマン話し。吸収合併後の不動産会社を舞台に吸収された側とした側で派閥人事のドロドロ話し。毎度のことながらとてもリアルなのだが、話が普通にリアル過ぎだし話しにドラマ性が物足りない。 キャラも池田鉄洋以外は今一つディフォルメが押さえられ、かつ猫ホテの面々がお得意のキャラで無難な演技をしているので、こじんまり納まっている。このこじんまりがスズナリのキャパならお腹いっぱいな位の濃さで味わえるのだが、本多では逆に薄まってしまい物足りなさになっているのだ。 今回、特に感じたのが、本多の広さを使い切れていないと言う点!!広い舞台の端っこで場面場面を進める事が多くてちょっと見づらい。−−−昔聞いた話で、夜店で買ってきたひよこを鳥かごの中で飼っていたら、大きくなって鶏になってカゴから出したら、何時まで経っても同じ場所でぐるぐる動いている。ずっと狭いカゴの中に居たのでその広さでしか動けなくなってしまったという話。−−−もしかして千葉さん、ずっとスズナリでばかりやっていたから広い舞台が使えなくなってしまったのでは無いだろうか?それ、スゲー貧乏症(病ね)だよ!せっかくの入魂の作品なのにちょっと勿体無い。できればスズナリで再演してみてはどうでしょう? あと、昨日の拙者ムニエルでも思ったが、猫のホテル(正確には今回は別物なのだが)も、安定した人気が出てきてこれからどうするって言う過渡期に有るんだと思う。そんな時は、恐れずに昔の作品を再演とかしてくれると道が開けると思います。脚本が青くても、エピソードが古くても、それを手直しして見せる腕は上がっているのでかなり練れるはずです。>>で、年明けに2つ前の作品『愛してる、いや、言わんでいい』を再演するらしい。
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