気分刊日記

2002年12月30日(月) 蕎麦日記

 私の地元は一応都内では蕎麦所として有名だ。蕎麦と言うのはそれほど肥沃ではない痩せた土地でも育つ穀物なので栽培が盛んに行われたらしい。まあ、この近隣は涌き水も豊富であったのでそれも後押しした要因の一つだろう。その結果、やはり都内でも数少ない重要文化財を所有する寺、深大寺の周辺には蕎麦屋街が広がり、近所の神代寺植物公園と合わせてささやかな観光地帯となっている。
 そんな訳で、私も友人の伝により過去数年間で何度か深大寺の蕎麦屋の駐車場バイトをしていた。流石に、年末の30・31日には多くの人々が年越し蕎を買い求めに訪れ、夜には除夜の鐘をつく長い行列ができる。正月明けにはやはり多くの人々が初詣で に訪れる(普通神社だろ?)。多くの人の中には芸能人もいて、山城新伍や水谷八重子、離婚前の近藤さと&坂東八十助、佐野史郎夫妻、など結構地味な方々のお車を案内した事も有る。
 で、先日友人とプチ忘年会をしていた時に、うちの地元の蕎麦を年越しにどうですかという話が出て届ける事になった。永六助を崇拝する私としては、土産はその地の特産物を心情に考えているので(栗の入ってない栗煎餅や雛の入ってないヒヨコ饅頭でも可)、できれば乾麺より生蕎麦をと思い、以前お世話になった店聞いてみると、クール便で前日の配送か当日のお届けが最良だとか。でも、二人前を宅配便で送ると送料の方が高いかもなんて言われてしまいチョット考えてしまう・・・。

 そんな午前中の思案で知恵熱が出たのか、風がぶり返したのか、予定していた外出を遅らせ少し昼寝をしてから、やっと今年最後の散髪に向う。さっぱりした後は「ギャング・オブ・ニュ−ヨ−ク」を観ようと思っていたけど急遽変更して銀座で『グレースと公爵』を観る。古典や巨匠、名作に疎い私としては初エリック・ロメールです。でも、シネ・シャンテ3の無知で無愛想なも切りのネェちゃんに些か不快感を覚えました。観終わってから、やっぱり体調が優れないので急いで帰宅して夕食をとってふとんに入りました。それでも、明日もバタバタします。

 『グレースと公爵』imdb


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