気分刊日記

2003年01月26日(日) 中華日記

 昨夜、というより今朝の5時位まで近所の中華料理屋“北京飯店”で中華を食っていたので、起きたのは12時過ぎ。本日は、かねてから友人と約束の有った“中華街”への食ピング。
 但し、私が運転する超オンボロのアルトワークス。時速90キロを越えると雛鳥が餌を欲しがるような警報音が鳴り、100キロを超えるとブブチャチャの様に車が身震いを起こす。そんな車で、2年ぶりくらいに高速に乗って横浜に。

 因みに私は車を運転するのが苦手だ。車で行くと停めるとことか心配しなきゃならないのと、基本的に人を轢いてもおかしくないぐらいの注意力散漫の粗忽者なので、車の運転が怖い。更に長距離の運転はその少ない注意力を長時間に渡って維持するため、常人よりも多くの集中力と体力を消耗し、目的地に着いたときにはヘトヘト・・・それどころか体調が悪くなって極度のバイオリズム低下が起こっている!

 それを覚悟で友人カップル(自殺志願者?or被害者)を乗せ地元の中央自動車道調布インターからスタート。最近車の中ではユーミンのベスト版を落としたテープが連続回転中。今回は彼女の実家・八王子とは逆方向に向かいながら、くしくも流れてきたのは「中央フリーウェー」。これが凄くグットタイミング!なぜなら、テープ2本全20曲程の中から首都高に入る前のタイミングでこの曲が流るなんて中々ないんだもん。実は、これをて始めに、この日の小旅行はかなりのラッキーで順調なものになったのだ・・・。
 まず、週末にも拘らず?首都高がかなり空いていて超順調に進み1時間弱で横浜に到着。その間、1年振り位に“TOKYO FM「山下達郎サンデーソングブック」”を聞きながら順調にバイオリズムは下がっていましたが。

 横浜に到着するなり同乗者の希望でとあるメイド喫茶(コスプレ喫茶)に。但し、どうもこの店場所がヤバい!住所は<横浜市中区福富町仲通>、これは横浜市特殊浴場協会(ソープランドガイド?)の示す店舗マップBエリアのド真中と言う最強の立地。風俗店と間違えた客が入ってくる事も考えられるし、ちょっとヒッキー気味の人は足を踏み入れずらいエリア。そうでなくても、このエリアに入って行くのは後ろ指差されそう。それに、女の子達も出入りしずらいだろうし、夜までやっていた末には・・・逆に安全?送迎とか付いたりして。
 お店は、飲食店としてはどうかと・・・、っうか客商売としてもどうよ?って言うより店か?内装は、以前のホストクラブ?(ギャバクラ?)のまま工事無し家具そのままで、布垂らしたり人形置いたり(カラオケの機材で)アニメを上映したり無理矢理可愛く魅せてるのだが如何せんライトが暗くてムードが盛り上がらない。無駄に広いフロアーにはスペースを埋めるためクロスをかけた長テーブルに鉢を乗せて置いてある。恐らくクラブ時の名残りと思われるビーナスの石膏像には手作りの羽が痛々しい。さらに、無駄に広いからか、コスト削減のためが、3台あるエアコンの内稼動しているのは1台。そこだけ律儀。
 入店した時客は一人、暫くして我々しかいなくなってオーダーの追加も得になかったので店員の仕事はないはずなのだが、無駄に広い店内には随所に高めの台に鉢が置かれ、その鉢に霧吹きで水をやるため巡回する。さらに、恐らくその日誰も着いてないであろうテーブルを含め拭いて回る。これはつまりお客にメイドをじっくり見せるウォーキングである。その点に関しては頑張っていた。メイドの質に関しては私の論じる所ではないので伏せておく。 結局、店の趣向はどうでもいいがそれで採算がとれるのか疑問である。まあ、経営側はそれでも十分行けてしまう市場が合って、それを承知で店を出しているのだろう。

 さて、そんな特異体験を後に、中華街へ。その時点で猛烈に体調の悪くなっている私は、帰りは電車で帰る言出し友人を困らせる。取り敢えず飯を喰えば少しはよくなるのではと、早速店に入る事に。
 今回は、友人の咽が悪いため薬膳料理でもと言う事で彼が調べてきた青葉新館へ。えっと、色々喰ったのだがこまいメニューは忘れてます。お茶は菊茶で始まり、百合の蕾と海老の炒めものだとか、もう一個炒めものと、ぎんなんゆばの粥と、もう一杯お粥を頼んでかなり美味しかったです。因に、客は他に居ず、奥の一卓では店の子と思われる娘さんと坊主が賄を喰っていました。で、この娘が家族と話している時、日本語と中国語をごちゃ混ぜで使うの!まるでラブ・サイケデリコの歌の様に。それがカッコよかった。

 食後は、中華街を流して買い食いとか買物とかして最後は 茶藝館“三希堂”。開店が97年4月と言う事ですが、そんな昔だった?多分その頃から2年に1回位は行っているかな。
 最初の頃は、お茶を飲むだけでこんな高いの?的な気分も有ったけど、歳を重ね、台湾で美味しいお茶を飲む事を覚えたらこの店の居心地のよさは捨て難い。確か店員はアオザイの様な台湾の民族衣装だったかチャイナ服だったか着ているのに地味目のお姉さんで、彼女達がまるで図書館員の様にお茶の説明をしてくれる。で、本日のお茶は「龍井茶」と「毛蟹王」、前者は何処かで聞いた事が有るなぁと思ったら、一時母が中国土産で買って来て家に有ったお茶(あんまし評判は良くなかったのだが・・・)。後者は普通の中国緑茶な感じだが何が毛蟹なんだろう?と思って聞いたら葉っぱに毛蟹の様な毛が有るからだそうな。で、ダラダラと2・3時間居てしまいました。

 帰りも、迷った途思いつつ第三京浜に乗ったらあっと言う間に東京に着いてしまいました。ちょっと充実の1日です。


 < 過去  INDEX  未来 >


73k [MAIL]