昨夜と言うより、今朝も2時ごろに会社まで友人に迎えに来てもらった。また、夕食を奢るためその足で歌舞伎町に向かう。だってこんな時間にファミリー・レストランやラーメン・牛丼以外の飯屋を探すには‘眠らない街新宿’ぐらいしかないから。先々週は上海中華だったが、今週は職安通り沿いの韓国街。
ちょっと来ない間に益々リトル・コリアになっていて驚き。何で焼肉屋が軒を連ねてるの!?と思いつつ、店を見てたら可愛いおねぇちゃんが出てきて「どぉぞ」とか言うから思わず入ったのだが、大失敗!何が悪いと言うでもなく、はっきり言って、サービスに対する割高感が非常に辛かった。店出る時に、おねぇちゃんが「これバレンタインデーです」と、板チョコの欠片を頂く・・・。かーるく歌舞伎町を流すも、全室満員のラブホをみて今日がバレンタインデーだった事を実感した。
一夜明けて、もう昼の3時。お仕事の都合でもらった、初日(今日)しか利用できないチケットを使うため、急いで渋谷へ『戦場のピアニスト』4時の回。うわ、すげー混んでる。普通なら俺は来ないよ大作の初日なんて!せいぜい徹夜明けに『ハリ・ポタ2』を見たぐらいかなぁ。 終映後急いでシアター・コクーンへ『ニンゲン御破算』を観に。ヤフオクでちょっと辛い値段出して手に入れた2階席のチケット。非常に遠くて自分の目の悪さが悲しくなる4時間でした。
『戦場のピアニスト』・imdb
『ニンゲン御破算』:可も無く不可もない。『キレイ』よりも引っ掛かりがない感じはするのは、松尾スズキのドロドロっぷりを期待した程味わえなかったからなのだろう。でも、面白く無い訳では無い。ただ、そのドロドロを出さないようにするため、松尾スズキは無理はしていないんだろうけど、荷が勝ち過ぎると言うか、性に合わないタイプの公演なのでは無いだろうか?「今一つ吹っ切らないタメの芝居が中心」の松尾の舞台は勘九郎にどうだたのだろう?全体としては、3部構成に分かれていて休憩が2回入るのだが、1回目がちょっときつかったかな。まあ、片桐はいりが暴れるまでちょっときついって言う事なのかもしれない。 最後のどんでん返しも、*ネタバレ*主人公が自分が女であるために強いられた苦しみとか苦悩に今一つ気持ちがつながらない。もしかしたらそんなものは関係ないのかもしれないけどね。たんに、『人生は小説よりも奇なり!でも8割の人生は物語る程の奇もない平凡なもので構成されている、それって奇の有る人生を際立たせるためでしか無い。でもやっぱり誰かに自分の人生を認めてもらいたい…。』ってことかな?とも思った。 田端さんは、初めての舞台にしては凄く上出来だと思う。私のいた2階席にも十分声は通っていたし、メリハリのある演技で頑張っていた。強いて言うなら、男を思う気持ち(愛にしても、未練にしても)が今一つ出ていなかった。まあ、普通に考えるとあのポジションは‘平岩紙’がやってるポジションだと思う。 阿部サダヲが最高で、いきいきと屈託が無い、そんな彼の演技を見ていて思ったのは“今最も少年をやっていて似合う男”だということ。それをもって見ると、来年の3月位に新国立劇場にて、野田秀樹演出で再演される『透明人間の蒸気』で、かつて野田が演じたポジションをはるのはむべなるかなである。 秋山さん、片桐さん、吹越さん、は松尾芝居を心得ていて更に持ち味を十二分に出している。大人計画の面々は今回はほぼ脇に回り安定したボケを連発。浅野さんはセルフパロディーも交えつつ今後も今回の様な色の付いた舞台に出てもいいのでは、と思う楽しみっぷり。クドカンは頑張って田中麗奈と結婚してくれ。 さいごに、舞台美術がかなり凝っていてコクーンに池が出来ていた!最近松尾氏は舞台で大量の水をはる・使うのがお気に入りなのか?『業音』でも風呂桶使ったし。でも見応え有りの美術です。
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