気分刊日記

2003年04月19日(土) 抜殻日記

 ショックな出来事があった割には立ち直りが早い。というかショックだった事すら忘れていると言うのが現状で、ニンゲンと言うのは忘れられるから生きていられるのだと思う。ただ、おかげで‘心に残る傷’だとか‘後遺症’と言うものが理解できない。無いに越した事は無いが、無知で鈍感になってしまうのも困る。
 
 例にもれず、朝帰りのついでに本日封切の『シカゴ』を朝一の回で見てきた。結構客が居ないので驚いたりしたが、もともと日本人にはミュージカルを、特にミュージカル映画を見る素養が欠けているのではないかとも思っているのでさして心配はしていない。でも、本年度アカデミー賞12部門ノミネート6部門受賞の割に初日の入りがいま一つっぽい。

 どうも神様とやら、運命の蛇の悪戯はあざと過ぎる。きちんと週末に、懸賞の品“DVDシアターセット”が届いたのだ。取り敢えずセッティングをしてみたのだが、良く考えるとリアスピーカーの設置って、スゲー邪魔!普通の家で四方にスピーカーの有る部屋ってあんまり無い。大体の家ではAV機器は居間に有るだろうし、居間にスピーカーの配線を張り巡らせるのは美感を損ねる。仕方がないのでDVDを効く時だけリアスピーカーを置く事にする。ウーハーだけでも邪魔なんだけど・・・。

 夕方、友人と下北に飯を喰いに行く。男二人で飲みではなく、本当に飯を喰いに行く。だけあって、店選びにも結構慎重。取り敢えずその前に隠家的なカフェ『the apartment』 でコーヒー&ケーキを食べる。以前、店の前まで行って引き返した事があるのだが、いざ入るとかなりいい雰囲気。店内は読書している人も多く本棚やカウンターにも本が並んでいてジャズがかかっている。家具もシップルだし、ウッディ・アレンのポスターから、マルクス兄弟のポストカード、シャア専用ズゴックの人形に、ムーミングッズと、一見相容れない様なものが自然に飾ってある。ケーキはゴルゴンゾーラのチーズケーキなど、食材も変わっていて種類も多いし、コーヒーも美味しい。入れ違いに入って行く客が夕飯をこの店で取る様な話をしていた所をみると、飯も行けてそう。土曜の夜に店員も4人居て、結構繁昌している様なので何回か通ってみようと思う。

 さて、結局夕食は下北商店街沿いのオープン・カフェの様に通りに面した席が有るフランス料理屋。ジロウラモ似のフランス人店員は陽気でフレンドリー。ラテン気質バリバリ、日本語無茶上手!有人はコース、私はサラダと前菜とデザートと言う変則オーダー。どれも上手かったし、ワイン1本とカフェ付いて2人で¥16.000程とお手軽なフレンチだと思う。まあローテーション的に2・3ヵ月に1回位の割合かな。

 『シカゴ』imdb


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