気分刊日記

2003年06月29日(日) 苦痛日記

 月末の駆け込みで3本見てきました。『メラニーは行く!』『ソラリス』『恋愛寫眞』。何が苦痛だったて、最後の「恋愛寫眞」!

 『メラニーは行く!』imdbまあ、予想通りの面白さだ。って言うか、リース・ウィザースプーンの「オーマイガー」がはまりすぎ。予告編の浜田マリ(元モダンチョキチョキズ)が生き写し(って死んでもいない)!注目のダコタはの出演は僅かな回想シーンでちょいとダケ、でもkissかましてた!
 話的には王道、都会へ出て一旗上げて3高揃った理想の王子様に出会って舞い上がっていたけど、田舎に戻って自分探し。で、やっぱり私には貴方ってオチ。でも、観に来ていた女の子が言っていたのは「どっち選んでも、十分幸せじゃん!?」ってこと。唯一、王子様の姑が嫌な奴だったけど実際にはそれ程でもない。なもんだから、できれば都会での暮らしを選んで欲しかった。どっちを選んでもきちんと身を引くし、悪者も出来ないんだから規制のラブストーリーを脱して、今時の話に則しても面白かったと思う。それでも十分シンデレラストーリーとして成り立つんだから。
デートに最適。旬の女優が引っ張るちょっとヌルめでコンサバなラブストーリー。

 『ソラリス』imdb面白い。SFと言いつつも人間心理の迷宮。要は人の心の中ほどのSFは存在しないって事か?手法的には『イギリスから来た男』に編集・構成は極似なんだが、音楽とかセット・小物や映像の質感がもっとシャープになっている。むべなるかな、監督・脚本のみならず編集・撮影もS・ソダーバーグと言うではないか。特に音=アンビエントが素晴らしい雰囲気を醸し出しており、室内劇で進む作品に時折挿入される“惑星ソラリス”のカットや“宇宙ステーション”のカットが作品と音楽のテンポをより滑らかにしている。
BarやクラブでBGVとして流されても十分耐えうる作品であり、自宅で夜、カウチしながら鑑賞するのにも堪えられる哲学的なリラクゼーション・ムービーである。

『恋愛寫眞』映画とTVの文法ががいかに違うかを思い知った。映画は、台詞にしてもカットにしても小ざかしい小細工が露骨バレる。TVで使われる、こ気味よい脇役やお遊びはTVのはこのスミで行われるので許せるが、映画だと全体の流れに水をさす。


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