今週は火曜に休んだので一週間の持ち時間が短い。追い討ちをかけるように会社の事情により金曜が休みになった。大変だ!!今週の締め切りに間に合わない。でも、私の中では今日は会社に泊まって明日ちょっと仕事すれば何とかなるだろうと思っている。その余裕をもって夕方頃いったん会社を抜け出して銀座に『藍色夏恋』を観に行った。帰って来てからだらだらと仕事をこなすのだが、その実何にもやっていないのではないかと言う進み具合。でも時間だけは過ぎてゆくのだった。
『藍色夏恋』・imdb:どうも最近青春映画に感動する事が多い。「8mile」「ブルークラッシュ」など単純に良い映画だと思う。そこには面倒くさい評論や周りくどい批評を抜きにしてストレートで前向きなお話が明快に描かれている。 本作も青春映画である。ただ、前出の2作とは違い学園を舞台にしている点で日本人には特にシンパシーを覚える設定がいい。さらに、未来に向かってではなくその瞬間の青春の恋愛模様を中心に爽やかに描ききる。劇中に出てくる女の子達の仕草の一つ一つは日本の中高生の女子も同じ事をする。 あえて言うと、ここに描かれている青春は’90年代前半の日本と寸分たがわないものばかりだ。今は、と言うと、私自身が青春の現場を離れてかなり経つのではっきりとしたことが分からない。(台湾が遅れているというわけではない) 予告編を見た時点で少し危惧したのは、結局同性愛ネタでネガティブな方向に行ってしまわないか?という点だった。それも、一瞬オヤジ好きか?と思わせたりしてはぐらかしつつ、やっぱり同性が好きとなるのだが、その感覚が本当のレズとか性同一障害ではなく、青春期思春期の不安定な精神状態から来るモノっぽくてむしろ爽やかな印象を受けた。近年のアジア圏の映画は、中途半端な性意識でレズやゲイをギミックとして使う映画が多くそれがむしろ話を滑稽にしかねない。それを上手く外して青春の瞬きを描いた監督の判断は素晴らしかったと言えよう。 10代の少年少女達が見て「ケッ、ダセー」と言うか、心の中では「わかる!わかる!」と思っているのか、本音を聞いてみたい。それ以後の我々はノスタルジーを甘酸っぱく楽しむ映画。
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