気分刊日記

2007年08月18日(土) 「の・ようなもの」の様なこと

今週は火曜日にいい歳して下手な飲みをしてしまい。散々な目に合ったので月末のメタモまで酒を控えるつもりだったたのだが、知り合いに借りた金を返しに行くついでに結局金曜に飲んでしまった。で、その席で相変わらず店で出会った初対面の人(それもカップル)と話を弾ませてしまう。

そもそも私は酒が余り好きではない。酒の席でも出来れば私の前には急須と茶筒と茶碗を用意して欲しいぐらいだ。ただし、お茶を飲みながらでも酒飲みのテンションで十分対応する自信は有る。昔からしらふで酔えるが自慢だ。でも、それでは相手が心を開かないんだよねぇ・・・。

話を戻そう。その初対面カップルが凄く飲んべえなかたがたで、話題がベルギービールのに凝っていると言う話に成った時、隣で飲んでた私の友人と、あれが美味いこれが美味いとか、これがどう美味い何処がどう美味いどうして美味いと言った下りになった。そこで、カップルの男性がベルギービールは樽生がうまい、その中でもヒューガ◎デンの白の樽生が美味い!!でもなかなかベルギービールの樽を置いている店が無く、そして最近特にヒュ◎ガルデンがとても貴重になっているのだと力説された。

その流れで美味しい樽生のベルギービールが飲める新宿のお店を何軒か教えてくれて、その中でも貴重なヒュー◎ルデン白の樽生の飲める店と言うのも教えてもらった。ついでに言うと、私の友人はシメイが美味しいんだと力説していた。

で、今日新宿に『ハリー・ポッター』と『天然コケッコー』を観に行こうと思ったのでついでに店を覗いてこようと思ったしだいだ。ここでおかしいのは、酒飲みではない私がなぜ飲み屋を知りたがるのだろうと言う事なのだが、単純に<カン>である。情報として知っていて損は無いし、一つの引き出しとして使えると踏んだのだ。そして何より私の生活圏内なので行き易かったから。

「ハリー・ポッタ」の最終回を観終わって21:30。それから、昨日聞いただいたいの場所をもとに携帯でググって住所も探し出して、お出かけナビで地図を確認しつつ店にたどり着いた。せっかくなのでちょっと入ってみようと扉をくぐったのだが、土曜は既に食べ物がラストオーダーと言われてしまう。でも店に入って一人客の私が通されたのは常連客が集うカウンター、それもカップルばかり上にお店の一番奥にあたる席。さすがに何も注文しない訳にも行かず、門外漢ながら生意気にも◎ューガルデンの白をいただく。

グラスに綺麗なあわと共に注がれたその琥珀色の酒は、やたら苦みだったり酸味だったりが舌に刺激的な日本のビールと違い、口に含んだ感覚が上品に広がり、それで居てしっかりと個性的なのだ。ああ、思い出した。ベルギービールって芳醇な味わいとフレーバーな香りのお酒、ビール版ハブティーと言った独特の香りと味わいが多いんだった。そしてそれは、一時期日本でも流行った地酒ブームのお手本でもあったのだ。

そんな事を考えつつ、一人で味わっている私にもカウンターのバーテンさんは気を使って話しかけてくれる。まあ、一見さんなので、この店は初めてですか?みたいな事から、店を知った切っ掛けは?みたいな話をした程度であった。ところが、私の悪い癖で、たまたまバーテンさんが隣のカップルとしていた話を拾ってしまったのだ。それは、隣のカップルの彼女が「バーテンさんが藤子不二雄のアニメのキャラ、「21エモン」のロボットに似ているんだけど名前何だっけ・・・」と言った所で、目が合ってしまい。思わず『芋掘りゴンスケ』と一言・・・。

その後は、彼氏も巻き込んで由無しごとを話しつつ意気投合。で、そのバーテンさんもそこの店舗に来て日が浅いらしく私の事を煙たがる様子も無く雑談をキャッチボールしてくれ、途中で店長さんにバトンタッチ。この店長さんが歌舞伎俳優の様な男前でユニークなひとで、料理人でもあり、且つ同年代。常連さんと普通に話していたおかげか、私もきちんとキャッチボールに参加させてくれる親切さ。

そうこうするうちに閉店時間が来たのだが、話していたカップルの彼の方がお時間有ったらちょっと残りませんか?みたいな事を言ってくれたので、酒の勢いも手伝って図々しくも居残ってしまう。もう一組、やはりご夫婦の常連さんとこれまた初対面のくせに気軽に話せてしまう私はどうなのかと?と、思いつつ、「初めて会ったとは思えないですよ〜」なんて言われてしまうのは何とも恥ずかしい。

すると、とっくにラストオーダーの終わっていた厨房から大きなお皿に載った一品料理が!?なんと、隣のカップルの彼が今日海で釣って来たサバを店長に渡して料理してもらっていたと言うのだ。そして、それは一匹では収まらずもう一品!!更には、お酒もお土産で持ち込んでいたので、それもいただいてちょっとしたサプライズ晩酌に飛び入り参加!

こういう時に、「袖擦り合うも他生の縁」とはよく言ったものだとしみじみ思ったり、ほろ酔い加減でお店の人とも談笑したり、常連の方達とも当然初対面なので名刺交換なんかしつつ、お酒(実は一番苦手な日本酒)も進んでしまう。で、はっと気が付くと終電のがしていた・・・。そして、つまみも無くなり、もう一方の常連夫婦の終電が危なくなった所でお開き。私は、金がない訳ではなかったが、久しぶりに新宿〜調布の徒歩を敢行。その帰り道が、表題につながるって訳です。

P.S.結局本日は有楽町で『消えた天使』、新宿で『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を鑑賞してきました。「天然コケッコー」はまだ当分やっていそうなので先延ばし。

 消えた天使』・imdb
 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団imdb


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