超雑務係まんの日記
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逢いに。 やっと、そしてずっと、たぶんきっと、 私はこれを望んでいた。 最後になるからね。
そう 東京で10何年も生活してきたハズだった。
ハンズでノートを購入。 東口五差路のカフェで腰をおろす。 青い水性ボールペンはやけに饒舌だ。
どのくらい足を踏み入れてなかったか。 想像ではない部分の、ごく当たり前の 確かに存在していた過去のワタシに。
どうしてこの街を離れてしまった。
外を歩こう、よ?
東自転車駐車場。 相変わらず風俗店やら怪しい店やら。 ここらでウダウダしてたよね。 たくさん怖い目にもあったよね。
ウイロードを通る。 あれれ。こんな天井が低かったっけ。 地震があったら、どうするヨ。
北口へ向かう。人がたくさんで肩がぶつかるよ。 はは!居酒屋「大都会」まだあるんだね。
西口公園へ。ずいぶん汚くなったねぇ。 あ、風景はまだアノまんまでしょ。 初めて出逢ったのはココだよ。 私がポツンと座っててさ。
メトロポリタンへ歩く。 「10周年」の告知が飛び込んできたよ。 本当にあれから10年だね。 ピカピカしていたメトロポリタン。 くたびれてしまったんだね。
懐かしい街、道路、店、家、空気、色、匂い、そして。。。 みんな私を見離して、いったいどこへ?
西武池袋線に乗ってみる。 江古田で下車。
よく自転車で二人乗り。 キャーキャー言いながら、買い物へ。 大好きだったこの街。 「ホラ、行くよ!」って「ねぇ、行くよ!」って。 今でもやってきそうな。
上を向き、深呼吸をしてみる。 瞬きをしたら、もう30歳?
もう
なーーんにも、なーーーんにも、なくなっちゃった。
線香を買うのも忘れるくらい、夢遊病のように。
今の俺だったら、って。 何度も、何度も、頭を下げた。
いつから君は石になっている? 初めて見たぞ!オカシイじゃん!ずっとずっとイヤだった!
妹から電話が掛かってきた。 「今ドコいる?何やってるの?迎えに行くから、そこにいて!」
うん。。。大丈夫、きちんと帰るから。
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