超雑務係まんの日記
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日付けが変わって、今日もタクシーだ。 会社の前で車に乗る。 行き先を告げ、しばし目をつぶる。
「何でココまで働くんだろう」 考えないといったらウソになる。
いくら深夜まで残っていようが、原稿の本数をこなそうが、 増刊号が爆発的に売れようが、月寒書店で本誌が完売しようが、 収入はまったく変わらない。
自宅前に車がとまる。 領収証をもらい、階段を登る。
扉を開け、玄関で靴を脱ぐ。 部屋には明かりが付いている。 いつも寝てればいいのに、って思う。 そんな疲れているのに起きてなくてもいいのに。 ご飯も食べずに、どうして待っているのだろう。
早く帰って来ても、明け方に帰って来ても、 いつも一緒に「晩ご飯」を食べる。
数時間後にお弁当持たされて出勤していく私は、 時にこのままツマラナイ人生を送るのでは、って不安になる。
確かに、考えてみれば、 当たり前じゃン、いつだってフラフラだ。 寝てないし、キツイし、辛いし、仕事ばっかりしてる。
だから15分くらい余裕があると、ガンガン本を読む。 1日にその15分が4回あると、1時間。 2日で1冊は読めるんだ。 これは発見だね、すごいなぁ、って感じた時がある。 今はもう習慣になってしまったので、日常だけど。
でも、こんなヤツは、きっとダメだ。 絵に描いたように性急なバカだ。 ねぇ? だから裕福な生活には、逆立ちしても勝てない。
故に、今の自分を、というか。 もともと、この生活をずっと続けていたから、 お互いこんな暮らししか知らないもんね?
これが、このままが。 ベストなのでは、ないだろうか。
すでに私がどう思うかじゃない。 だって暮らしでは最初から負けているんだもん。
敗者で待つのは、とても悲しい。
現状が勝者なら、僕は何を選択すればいいのだろう。
アフォリズムを気取ってるつもりはなく、 ましてやパラドキシカルな物言いもしてるつもりはなく、 落ち着く場所は恐らく最終的なセンチメンタルよりも、 織りなすテクストだと解釈したいから。
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