超雑務係まんの日記
DiaryINDEX|past|will
飲み方はストレート。 バーボン、スコッチを問わず。
飽きもせず1日1本のペースでボトルを空けていた。
夕方に起き、それから飲み始めて。 最後の一滴を飲み干す頃は、すでに深夜。
毎日、私はドロドロの頭で何がなんだか。
夜の仕事だった君は、 17:00を過ぎたあたりから出勤の準備をはじめ、 20:00までにはいそいそと歌舞伎町へ向かう。
ただひたすら帰って来るまで、膝を抱えて独りの時間がたっぷりと。 今日は何を考えようかな、って。 目の前の酒を延々に。
いいかげん酔いが回ってどうしようもなくなった頃に、 たいてい君がタクシーで帰宅。 朝の3:00くらい、 クタクタの状態で玄関に現れる。
私の顔を見るとニッコリと。 世紀末のチルドレンを気取っていた僕にニッコリと。
きっと求めていたのは、 同じ星空を見上げて悩んでいる、 お金で買えない人の苦しむ心を!
ツラくて、はかなくて、どうしようもない 人のツラい人生を!
僕は涙が出るほど、共感していたんだ。
誰だって社交辞令や当り障りのない付き合いなんてまっぴらだ。
私は蔑まれ、罵られ、 復活の兆候なんて何一つなかった。
それでも君はあきらめずに、ただ私との対話を時間のある限り、 根気よく、根気よく続けていた。
私との暮らしの途中にバツイチになった君は、 懸命に私を更正させようと、いろんな所へ連れて行ってくれた。
一番多かったのは公園。 よく石神井公園で捨て猫を見に。 段ボールに捨てられた猫は、これから必死に生きていくのかな、って。 落ちているドングリをたくさん拾った。
未だに公園へ行くと、君の事ばかりが思い浮かんで、 もう30になったってのに、僕は、僕は。 あの狂っていた頃に戻りたい、って。 エスケープ。
だって、今は、誰も誰も。。。何ひとつ話を聞いてくれないよ。 うん、そう、誰も対話なんてしてくれないよ。
落ち込んだら、暗くなったら、周りも暗くなっちゃうから。。。
しかし、僕は。 たくさん、しつこくしてしまう。
でも。 ふさわしい人とそうでない人。 役不足だって事は認識してます。
もう何年も君は、今の環境で幸せに。 だからしつこい人間は、早めに切ってしまった方が得策だ。
ねぇ?
|