超雑務係まんの日記
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2002年11月07日(木) 作品

飲み方はストレート。
バーボン、スコッチを問わず。

飽きもせず1日1本のペースでボトルを空けていた。

夕方に起き、それから飲み始めて。
最後の一滴を飲み干す頃は、すでに深夜。

毎日、私はドロドロの頭で何がなんだか。


夜の仕事だった君は、
17:00を過ぎたあたりから出勤の準備をはじめ、
20:00までにはいそいそと歌舞伎町へ向かう。

ただひたすら帰って来るまで、膝を抱えて独りの時間がたっぷりと。
今日は何を考えようかな、って。
目の前の酒を延々に。

いいかげん酔いが回ってどうしようもなくなった頃に、
たいてい君がタクシーで帰宅。
朝の3:00くらい、
クタクタの状態で玄関に現れる。

私の顔を見るとニッコリと。
世紀末のチルドレンを気取っていた僕にニッコリと。

きっと求めていたのは、
同じ星空を見上げて悩んでいる、
お金で買えない人の苦しむ心を!

ツラくて、はかなくて、どうしようもない
人のツラい人生を!

僕は涙が出るほど、共感していたんだ。

誰だって社交辞令や当り障りのない付き合いなんてまっぴらだ。


私は蔑まれ、罵られ、
復活の兆候なんて何一つなかった。



それでも君はあきらめずに、ただ私との対話を時間のある限り、
根気よく、根気よく続けていた。

私との暮らしの途中にバツイチになった君は、
懸命に私を更正させようと、いろんな所へ連れて行ってくれた。

一番多かったのは公園。
よく石神井公園で捨て猫を見に。
段ボールに捨てられた猫は、これから必死に生きていくのかな、って。
落ちているドングリをたくさん拾った。


未だに公園へ行くと、君の事ばかりが思い浮かんで、
もう30になったってのに、僕は、僕は。
あの狂っていた頃に戻りたい、って。
エスケープ。


だって、今は、誰も誰も。。。何ひとつ話を聞いてくれないよ。
うん、そう、誰も対話なんてしてくれないよ。



落ち込んだら、暗くなったら、周りも暗くなっちゃうから。。。

しかし、僕は。
たくさん、しつこくしてしまう。

でも。
ふさわしい人とそうでない人。
役不足だって事は認識してます。

もう何年も君は、今の環境で幸せに。
だからしつこい人間は、早めに切ってしまった方が得策だ。

ねぇ?


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