超雑務係まんの日記
DiaryINDEX|past|will
携帯が鳴る。 ドコモの方はほとんど登録してない。 だから通知番号では誰かわからない。 が、とりあえず出る。
「イヤーーン!アッハッハ!まんたろう、今何やってるのぉお?」
電話掛けといて、第一声に「イヤーーン」はどうだろう? 2児の母にして「イヤーーン」は微妙だ。 もちろん、母に限らずここは「モシモシ」が正解だろう。
腕時計に目をやると20:30を回っていた。 一般家庭では、仕事を終え帰宅した夫が、スルスルッと外したネクタイを妻に渡し、 ひと風呂浴びてビール片手に、テレビを見ながら家族と談笑している頃だ。
「あ。シリアさん。まだ、仕事中なんだ。。。」 「アラ、イヤだわぁん!まんたろうは、頑張るのねん!」
「どうしたの?何かゴキゲンじゃない?」 「今ねススキノにいるのよーー!ラーメン食べたいの! あ、ここから○○(建物の名前)が見えるわ! ココの近くで美味しいラーメン屋すぐに教えて! 近くじゃないとダメよ、もう寒くて歩きたくないんだから!」
まぁ、何と急なお話だこと。。。 ハイハイ、美味しいラーメン屋ですね。。 そこ右曲がって。。。そこ左。。。あ、その道をまっすぐ。。。 みたいに電話でナビをしてみる。
「キャアアアア!すごいすごい!並んでるわっぁあ!まんたろう、ここねぇ!」 「あ、見つかった?」 「うわぁぁ、みんな並んでるぅ!じゃぁ、私も並ぶわぁぁ!」 ガチャッ(電話を切る音)
あっ!( ̄□ ̄;)!!
。。。う、うん。。。後で感想でも聞こうかな。 気に入ってくれたらいいな、ぐらいにして再び目の前の仕事に戻る。
が、40秒ほどたってから。 再び携帯。 さっきと同じ番号の人からだ。
「寒いから、並ぶのはヤメたわぁああ!ああ、寒いわぁ!寒いのよぉぉ!」 「( ̄□ ̄;)!! えっ。。?ヤメたの。。。?」
「他の所を教えてちょうだい!コーヒーも飲みたいわ!寒いわぁ!」 「( ̄□ ̄;)!! えっ。。?カフェ。。なの。。。?」
「ラーメンが食べたいのよぉ!寒いのよぉ!」 「だからどっちじゃぁあ、コラぁぁああ!(▼▼メ) y-゚゚」
「イヤーーン!アッハッハ!どっちでもいいのよぉぉ!」 「。。。。」
(続く)
※登場する人物は仮名です。 一部フィクションが含まれますが、ほぼ状況は事実です。。。
|