2000年11月24日(金) |
自由な鳥と鼓動 2000.11.24 start! |
今日の夕方、私の職場に突然小さなお客さんが訪れた。
鮮やかな黄色のボディに緑のラインの入ったインコが、応接フロアーの床をふらふらと散歩していた。
実は小さな鳥が苦手な私は、驚きながらも、そのままにして放っておいた。
私の鳥嫌いを知っているほかのスタッフが何とかしてくれるだろうと・・・。
ビルの屋上にボスの庭があり、ウサギや小鳥たちが住んでいるのだが、そのインコもそこから逃げ出したのだろうと、深く考えずにそう思っていた。
職場の動物好きのメンバーが、鳥に話しかけながらつかまえようと追っかけている。 その人に言わせるとその鳥は、うちにはいない鳥だったという。???。
小屋から逃げ出したんじゃなくて、まぎれ込んだ?。
疑問符を頭に巡らせながらも、今日は仕事に追われていたので、 6畳ほどの資料室でモニターに向かって仕事を続けた。
鳥のことなどすっかり忘れるほど時間がたった頃、バサバサバサ、
小さいけれどインパクトのある羽音が、事務所内に響いた。
「さっきのインコかー」
ふりかえって、羽音のした方を見上げると、そこには小さなスズメがいた。??????。
今日はトリの日か?。冷静になったのは、ほんの数秒で、ヤツがあまりにもバタバタと飛ぶものだから、恐ろしくなって窓を開け放って、私は事務所から逃げ出した。
「なに?。うちはスズメも飼っているの?」
さっきのスタッフに何とかしてくれといいにいくと、「スズメ?」と相手も驚いている。
あっちこっちの窓を開けて、なんとか外に逃がしてやったが、このスズメといいインコといい、メインストリートのすぐ近く、都会の6階のオフィスまで、一体なにを思って飛び込んできたのだろうか。
夜、食事の準備をしながら洗い物をしているときに、
その不思議な鳥たちのことを、なんの気なしに思い返していた。
思考は飛んで、今日からスタートするこのサイトのことを考えはじめたとき、大切なことを思い出した。
5年前の同じ日、ある友人から、新しい名前をもらった。
サンスクリット語で不思議な響きのする名だ。その言葉を、英語に訳すとheartbeat。
心の赴くままに、なにかをつかみとれ、そう言われたような気がしていた。
2000年11月24日、ありきたりだがひとつ年を重ねるその日に
なにか新しいことをはじめようと<heartbeatsfreebird>というサイトをたちあげた。
梵我一如
大した意味なんてないけれど
心のおもむくままに
自由な鳥のように
世界を眺めてみようと・・・
こんな思いを込めてサイトをたちあげたくせに、
メッセンジャーが2回も現れてくれないと、意味が分からないなんて。
なんだか、情けないな。スピリットが研ぎ澄まされていない証拠だ。
私の新しい門出を祝うために、わざわざ飛んできてくれたのだろうか。だとすると、恐がって逃げてしまって、悪いことをした。
自由な鳥のように大空に舞って世界を俯瞰したいなんて考えながら、
鳥が恐いだなんて、笑い話だ。
私が<heartbeat>という名前をもって5年、そろそろ鼓動の命じるままに歩き出さなければ。
あこがれだけでは終わらないように、終わらせないように、心の空へと飛び出そう。
今日の夕飯は、自分へのお祝いの意味で大好きなチキングラタンをつくった。 2羽の鳥のことを思い出したのは、台所にいるときだった・・・。 食べるのは好きなんだけどね。
インコとスズメとニワトリと、自由な自分に出会った一日だった。
ありがとう
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