わたしを思い出しますか? .............

2010年07月18日(日)

あなたが背中のファスナーを上げたとき。
ごめんなさい。
顔の印象がありませんでした。


あなたが前髪に触れたとき。
ごめんなさい。
何の印象もありませんでした。


あなたが声を掛けてきたとき。
ごめんなさい。
綺麗な海に夢中でした。


あなたが食事に誘ってきたとき。
ごめんなさい。
ばか男ーて心の中でつぶやいてました。


あなたがあなたの話をしているとき。
ごめんなさい。
男が喜ぶだろー言葉と笑顔で従順な女を演じていました。


あなたが手をつないできたとき。
ごめんなさい。
その腕の筋肉しか見ていませんでした。


あなたが夜空にたくさん広がる星を見せてくれたとき。
ごめんなさい。
うわーロマンチスト?きもちわるーい、と思っていました。


あなたがわたしの部屋に行くと言ったとき。
ごめんなさい。
あなたの思い通りの展開にはならないよーと馬鹿にしていました。


あなたがきすをしてきたとき。
ごめんなさい。
顔がいいから、まぁ遊んであげるよーと見下していました。


あなたが「かわいい」と呟いたとき。
ごめんなさい。
あなたが好むであろう言葉で喜ばせてあげてました。


あなたがぐっすり眠りについたとき。
ごめんなさい。
つまらない男だなーと思っていました。


ちっとも好きになる要素が見当たらないひとでした。
あなたは。
どこにでもいるよーな。
少しの女の子に「かっこいい」と言われただけで調子に乗るような。
そんなひとだとしか思えない。
ありきたりの引き出しの少ないつまらない男の子だと思っていました。


あなたが「俺もう行かなきゃ」と言ったとき。
ごめんなさい。
寂しいと思ってしまったのでした。


誰にも言えない恋があるのです。
この心の奥に。
認めるのが悔しいのです。


今。
あなたに会いたいと。
考えてしまう自分を。







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