加藤の負け犬人生日記
加藤



 老いらくの恋

文通をしている訳ではないのですがなんだかんだでやり取りをしている間にほぼ文通状態になっているお客様が私にはいるのですが、今日はそのお客様がちょっと店に立ち寄られたのですね。このお客様は別に何を買うわけでもなく今日は来てくれたのですが(内心「なんか買ってくれ」とは思いつつ/笑)、何だか話し込んでいるうちに凄いことになりました。


そのお客様は足を折って入院した時に自分より19才上の97歳のおじいさんと知り合ったらしいのですが。



「それでね、私お手紙を貰うのよ」
「よくありますよね〜入院している間に仲良くなることって」
「でもねえ…(笑)」
「はい?」
「一生の宝物にするから源氏物語の中の和歌を書いて送ってくださいって手紙に書いてあってねえ…」
「………それって……」
「……そうよ〜(笑)」


おじいさんはお客様にどうやら本気で惚れているみたいです(凄いぜおじいさん)。その後も手紙に書かれていた淡いラブアプローチあふれる文面を聞かされました。そして最終的に




「でね、加藤さん、私どうしたらいいのかしらと思って…」




と相談されると言う結果に。



まさか自分のおばあちゃんぐらいの歳の人から(その方はもう少し下ですけどね)恋愛相談されるとは思ってなかった…ぜ…。その後も真剣に話し合ってしまって気が付けば一時間話してしまった…。しかし源氏物語の和歌を書いて送ってくださいだなんてある意味粋な愛の告白だ…(笑)。今の若者もそれぐらいしてみてはいかがでしょうか(えっ)でも少し可愛いなあと思った一瞬でした。恋はいいねリリンの文化の極みだね。




2005年10月18日(火)
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