わたしの母校によろしく とあなたは言われた 微笑もうとするたびに 心は押しつぶされた さうして 自ら打ち捨てていくあなたの手のひらの奥に わたしの一部がちぎれて残される
しまらぬ唇の端から 糸を引いて こぼれる 言葉の塊は 後味悪く 唇に 奇妙な感触を置き去りにする 無駄なモノは生き残りはしないのだと 言い残した故人はそれを自ら証明してみせた さようなら 手を振る午後はもう果てしなく遠い
夕暮れに呟く言葉はいつも侘しい 間違いのないことがわかってはいても その論理は正確であればあるほど浪漫的だ 蜃気楼の霞む山の手に 公式はぼんやりと存在して 書き取る手を震わせる
さうでした 1人きりではないといふことが こんなにも叙情的でならぬとは
夕闇におぼろに煙が上がる あれは ヒルガオを焼き尽くす夜の火の手だ かわいた目を 閉じて 告別の挨拶を さあ 今日とも 白昼の狂気ともお別れ お別れです
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