| 2003年06月09日(月) |
ほほえんでいるうちに、いつか |
少しずつ、忘れていこう。
僕のモノじゃないと思えば喪失感も軽い。 少しずつ。誰にも気付かれないように。 この心が、いつだってどうしようもなく直進しかできないのは、僕がまだ未熟で自分が出来ていないせい。 だということにしておく。
爪が、欠けた痕がわからないように短く切りつめていく。 何度も指でなぞって唇を押しあてた、三日月のような欠け具合の薬指の爪だったけど。 もうわからない。 ただ指先で、少し角立った爪の先をゆっくり ゆっくりと撫でている。
明日にはきっと誰が見てもわかりはしない。 今日だって誰にも気付かせたりはしないけれど。 速くなりそうなのを押さえ込んだ息がほのかに甘い、けれど何度だって僕はさよならを言うから。
微笑みながらゆっくりと、 そうしているうちに僕の中では 面影はおぼろになり、 いつか声も忘れて、 小さく 小さく手を振るうちに僕が微笑んでいるうちに、 思い出からも 消えてしまう。 それが さよならだね なんて、 あなたもやっぱり笑って云ってしまうのだろう
あ、言っときますけど。 恋人と何かあったわけじゃありませんので。 悪しからず。(笑
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