2003年11月10日(月) |
通行人はバスに乗り込んだ。 |
何かたくさん、いろんなことを忘れてしまっているような気がする。 灰色にうっとりと沈み込んだ空。 バスの座席に深々と腰を下ろしながら水滴に装う窓を見上げる。
あなたどこにいますか。
肩に染み込んでいく雨粒のなごり。 ゆっくりと曇っていく窓ガラスの奥に、薄暗く広がる鎮守の森と走り去る車の列とが消えていく。 もうずっと、何時間もこのバスに乗っていたような気がしてくる。 とりあえず僕の座るこの一角は平和だ。 「それじゃ、さよなら」 乗客が乗客に告げて、バスを降りていく。 それだけで何か古いセピア色の写真の一葉のように。 「えぇ、さよなら」 乗客は通行人に変わり、乗客は乗客のまま、もう少し遠くへと揺られていく。 次のバス停まで、およそ3分。
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雨の日は沈みがち。 昨日は結局、猫パンチをしている自分を想像すると笑えてきたので大丈夫かな、と思ってたのにやっぱり怒ってしまいました。 ダメだな。
風邪はほぼ治りかけ。 でも親知らず痕がまだ痛むので、何だかいやな感じ。さっさと完治(?)してほしいものです。 京都は一気に寒くなってしまって、紅葉も進んだみたいだし。 もう冬だなぁ。
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