あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2006年02月12日(日) 一日のこと。





今日は神戸へ。
朝から京都は小雪が舞っていて、でも傘なんかもう持たずに出てゆく。
ふかふかしたコートの襟元に雪の結晶が落ちて、穏やかに解けてゆくのが見える。
バスは中途半端な混み具合。雪の日はいつもこんな感じかもしれない。
体調が思わしくなくて、中途半端に温まった車内でうずくまるようにしている。
JRの駅へ。
雪は止まず、足元がひどく寒い。
神戸に行くにはJRなら一本で行けるので有難い。
1両目の車内はかなり空いていて、北村薫の「詩歌の待ち伏せ・続」を取り出して読み始める。

読み終えてみて思うのは、なんとなくこれは前・後編の方が面白かった気がするということ。
文章の形式としての目新しさとか、ひとつことを1回分で終わらせていない形とか、そういう点が少しうざったく思えてきたのかもしれない。
そして紹介する文章等を選ぶジャンルとしても、どことなく偏っている感があるということ。
うん。
もしかしたらこれは、前・後編に感じた、「literature」に対する感動のようなものを、この続編では僕は感じ取れなかったということから来るのかもしれない。
そういう、不平不満のようなものによるのだったら、あまり良い評価ではないけど。

神戸。
晴れて、いた。
だけどずいぶん寒い。
光はうらうらと落ちてくるので、もうすぐ春だ、と。
思ったり、する。









↑コートを脱がせよう、と。

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風が強く、人々は前かがみになって歩く。
空はずいぶんと青い。

帰り来ると満月。
あおむらさきの雲のたなびく中、ぽっかりと上る。



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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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