そうだいつだって僕は何かに囚われている。
そんな当たり前のことに時々ふと思い当たる。 わざわざ落ち込むほどのこともない。ただその時々に強く痛むものがある。
どこかに行きたいどこか遠くに行きたいどこか遠くへ、
行ってしまいたい。
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思うことを思うように書けない。 それは僕がありとあらゆるものに囚われるからだ。 ありとあらゆる場所に存在する可能性とやらに戸惑うからだ。
誰かにずっと語り続けていてもらいたい、休む間もなく、僕が眠りに落ちている間もずっとずっとずっと。 自分の声など聞きたくない、ただ自分の思考を止めたいのだ。
そうやって、病んでいく自分に甘んじる。 ひとの闊達さや好奇心も僕を潤さない。 ただやさしいことばなんか、 ネェ、 僕を癒さないのなら何のための存在なんでしょう?
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