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今のままでは子供は産めません。体が産めるようになったとしても産みません。自分のことは皆目見当も付かないようで、わかっている部分もあるんです。
「俺によくしようなんて考えるな。親から受けた恩は子供へかえせ」 父君がよく言っていた言葉です。恩を返すも何もさっさと天国へ行ってしまったのですが…。
思い切れば白々しいほどあっさりと産めるかもしれません。しかし、この混沌とした精神も白々しいほど明確な事実なのです。
「いいんだよ、産まないって決めたんだから。2人の今後を考えよう」 光ちゃんは言います。 「でも。でも」と足踏みを続けているのは私。 そして憔悴しきってしまいました。
「絵本を作るって言ってただろう」 「絵を習いに行こう!俺も一緒に行くよ。そうすれば症状が出ても何とかしてやれるから」
一生懸命励ましてくれるのがわかります。私は過去に絵に救われ、現在は彼に救われています。
楽しい絵本は繰り返し繰り返し私の心に明かりをともしてくれました。 彼はしつこく現れる私の症状に、繰り返し繰り返し肯定してくれます。
1人でもいい、絵を通じて私のような子に手を差し伸べたいと…。また、そう思えるようになってきました。少し、元気が出てきました。
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2005年03月30日(水)
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