刑法奇行
INDEX|過去|未来


2002年04月21日(日) アイム・ソーリー、ヒゲ・ソーリー

 予想通り、授業開始で忙しく、奇行も休みがちとなってしまった。800人の授業を2つもっているのは何ともしんどいが、それなりに快感もある。前にも言ったが、自分が講義で楽しむことが基本である。1年の刑総はまだ皆緊張しているのか、あるいは真面目なのか、シーンと静まり返って聞いているから、かえって疲れる。それをほぐす策が、「携帯を鳴らした学生はその場で射殺する」というセリフである。ドット笑う。「私は、死刑廃止論だが、私刑賛成論である。」と。その他にも多数あるが、小出しにしておこう。2年の刑各は、既に私を知っているから、和みを感じる。今年は、両講義とも後の質問が多い。中には、鋭い質問もあって元気づけられる。1年生で、教科書の先をどんどん読んでいて、「保障人説が分からないのですが。」とくる。これには驚愕である。まだ2回目である。「狭い日本そんなに急いで何処へ行く」というCMを思い出した。こんなに真面目だと、あまりギャグをいうと叱られるかもしれない。しかし、自然発生的に出てくるからしょうがない。「ベッカリーアは、パン屋さんではない」というのも言ってしまった。
 三田の刑法�靴蓮▲泪縫▲奪�にやれるから面白い。I田さんもそれでいいとのことだった。この間は、構成要件についてだらだら喋った。思わず言おうと思ったが言わなかったセリフは、「構成要件とはじめてネーミングしたのはとても背の低い人でした。その名も、Klein。」。受けたのは、今月号の「書斎の窓」に出てた、A田さんの「目的的行為論序説」の紹介の借用である。戦後、目的的行為論の導入者は、平場安治、平野龍一、福田平で、「三平」といわれたということである。「さんたいら」と言ったそうだが、私は「さんぺい」と言ってしまった。ドット笑った。林家三平のことかと思ったら、息子によると、「さんぺーです」(三瓶)という面白い人がいるとのことだ。これは、以前の「あたり前田の・・・」と同じで、錯誤である。異なる構成要件間の錯誤か。笑ったということを結果とすれば、因果関係の錯誤か。「結果とは何か」は依然として難しい。体系的地位、結果概念の内実、被害(PTSDなど)との違いなど・・・・。学会ワークが楽しみであるが、M原君も大変な任務を課されたものだ。何せ、土曜日に徹底的に飲むわけにはいかないからだ。
 今日の収穫は、いろいろあるが、N村春夫先生によると、カリフォルニア州で昨年1月から「アイム・ソーリー法」が施行されたことを聞いた。交通事故賠償で、アイム・ソーリーというと責任を認めた証拠になるというのをやめ、その言葉を証拠にしないことにすると証拠法で定めた。謝罪するという自然な感情を大事にしましょうと法律で決めることがアメリカらしいかもしれない。「すいません。すいません。」とよくいう日本人をけなす人もいるが。これで、人と人とが和むことも否定できない。こういう日本的あるいはアジア的なるものをことごとく拒否し、すべて欧米化だーという意見も疲れる。「すいません」という言葉を使用せよとか、使用するなとか、なぜ画一的にしたがるのか。使用したい人が使えばいい。多元化社会を唱える人が、欧米化であるべきとか、日本は日本だとか一元化の主張をしていることが不思議である。
 私は、枕詞として、あるいは、注意喚起機能として、ときどき使っているように思う。例の回転寿司でも、突然、「アワビお願いします。」というよりも、一生懸命働いている板さんに、「すいません」とこちらに注意を向けた後に注文した方が効果的なのである。エレベーターでも、突然「降ります」ではなく、「すいません」といえばそれで分かる。しかし、その時、相手が「何かしましたでしょうか。」と聞いたらどうしたものか。おそらく、欧米では、そういう会話になるのだろう。「あうん」だけでは、おそらくこれからはやっていけないだろう。適度な国際化が丁度いいかもしれない。しかし、西原研究室3大頑固人との会話は、欧米人との会話と同じだろう。「すいません」「何が」というパターンである。
 この新しい日記帳は字数に限界がないのであろうか。もうやめておこう。
標題は、確か昔のひげ剃りのCMだと思うが、正確なところは完全に失念した。おそらく知っているのは、A大の髭倉さんだろう。もっとも、彼は、髭を剃らないから、今度合宿で寝ているときに全部剃ってしまおうか。暴行と傷害の区別の実証的研究である。しかし、研究会中に寝て、夜は寝ない動物だから、その機会は無さそうだ。クリームソーダ。

ジャーニー to 総理(掃除)大臣


norio

My追加