2002年05月04日(土) |
毛利子来『生きにくさの抜け道』★★☆☆☆ |
『生きにくさの抜け道―子どもと大人の黙示録』 毛利 子来 岩波書店 (1999/07)
小児科医(町医者)のたぬき先生のエッセイ集。
日々の困難と向き合う秘訣とは?と帯にあるのだけど、いまいちピンとこなかった。
ただ悩みがあるのはいいことだ、というくだりはストンときた。 悩みは対人関係性のものが多くて、それはすなわち社会性の広がり、深さを意味しているから。また、感受性が高いということも意味しているから。
確かにね、乗り越えると少しずつでもたくましくなれる。
私の場合、ずぶとく、しぶとく、ずうずうしくなった、というのが正確のような気がするけれど、小さく縮こまって悲しんで苦しんでいたかつてよりは、ずっと今の方が生きやすい。
悩みはつきないけれど、それは無駄、苦労ばかりでもないんだよね。
『生きにくさの抜け道―子どもと大人の黙示録』
|