| 2003年08月01日(金) |
金盛浦子『もうひとりの私をゆるしてあげよう』★★★★☆ |
 『もうひとりの私をゆるしてあげよう―幸せなアダルトチルドレンになるために』 金盛 浦子 ベストセラーズ (1997/07)
副題の、「幸せなアダルトチルドレンになるために」。 そう。 アダルトチルドレンかどうかだとか、免罪符だとか甘えだとか、そういうことにこだわることなく、ACでもそうでなくても、幸せになるために。 そのためにできること。必要なこと。 それを考えたい、知りたい。
心の琴線にふれたところ。 「私はね、自立って、周囲の人に上手に迷惑をかけられることなんじゃないかって思ってるの。それと、周囲の人がかける迷惑を、上手に、適切に背負えることかな。 (略)なんでも自分で背負い込もうとするのは、ちっとも自立じゃないよね」 (P75)
「私はね、親が子どもに伝えてやれる最高の財産は、幸せな心もちなんだと思うように鉈んです。どんな場面であっても、不満や不平をいう前に、幸せの材料を見つけられる力。それさえあれば、この人生はどんなふうにでも歩いていったっていいんですよね」 (P191)
この本の中で、癒しの過程としてインナートリップが紹介されている。 過去の自分のところへ行き、怯え、不信になり、孤独で泣いている子どもの自分をなぐさめ、認める。そして抗議するべき対象に正当な怒りをぶつける。(実際その対象にそれをするかは別)
私は、知らなかったけど、やっていたようだ。 行かなくても、こどもの方からやってきてた。 感情が麻痺したり抑えられないような何かきっかけがあると、その子はやってきて、一緒に泣いた。 一緒におびえた。 ずっと一緒だった。 ある時支えてくれる人が現れて、今の自分が今の自分でなんとかやっていけそうになった。 そして初めて、その子に「大丈夫だよ」「泣かなくていいよ」と声をかけてあげられるようになった。
今はかなりその子もたくましくなれたけど、それでもダメなところはあって、時々真っ白になる。 自暴自棄になる。なにもかも、どうでもよくなる。
誰でもまっさらな状態で生きてくことはできないし、それでいいのだろう。 でも、不要な傷は増やさないでいきたい。 ナイフを持たないのではなくて、ナイフの使い方を覚えることが大事。
このテの本が、早くつまらなく感じられるようになるといいな。
『もうひとりの私をゆるしてあげよう―幸せなアダルトチルドレンになるために』
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