母のタイムスリップ日記
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2003年06月20日(金) 夜中に突然


 当たり前の事だけれど 施設には、いろいろのタイプの方が入所している。
在宅での家族でさえその対応には へとへとになる時がある。
じゃ、複数部屋に暮らしている方はどうだろう。
痴呆だから、どっちもどっちと思われるだろうか?
たいしたストレスなどないと思われるだろうか?

以前母がショートでお世話になった時 入所者の方から「泥棒」と言われた。
2泊3日のショートを終えて家に戻った時から1か月にわたり「どうしたら、私の無実は証明できるか」と悩んでいた。
「見つかったってよ。間違がってごめんなさいと電話が合ったよ」と繰り返し言っても母は本当に落ち着かなかった。

昨日、入所者の一人が零された。
「寝ている時にポカりと叩かれるのよ」
「あんた、ごはん食べた?」
「何時になったらご飯食べられるのだろうねと夜中に起こされるのよ」

この方は、二人部屋に入所なさっている。
同室の方に、言われるようである。
この人自身も多少の痴呆があるけれど、記憶はまだ大分正確で想像の話は殆どないので事実だろうと思う。

また
家の母と視線が合った時「目と目」でお話できたのに今日は駄目なのという。
母は、自分の事だけでいっぱいになると人のことまで気が廻らなくなるだろうなぁ。

「もう、早くお迎えが来てほしいの」と言われた。
「お元気なお姿が励みで、ここに来るのが私の楽しみだから、寂しい事言わないで…」と声をかけた。

ここの部分のフォローって施設では難しいだろうな。
せめて、まだ 痴呆の度合いが低いのならもう少し同程度の方とお話できる時間を作って差し上げられない物かと思う。

昨日、娘から「おばあちゃんの詩 今日は無かったの?」と言われた。
歌詞が書いてある紙はあったけど特別な事は書いてなかったと思っていたので
そう返事しておいた。
ところが、今日 用があって出かけた時バックの中にその歌詞を書いた紙の裏側が見えた。よく見ると、なんか書いてあった。

「りんご屋のおばちゃんより
    お店の皆さんに
    ー−−よろしくーーー」
「?」と思われる事でしょう。
母のテーブルの上に置いて来た歌詞とは

「りんごの独り言」

  私は真っ赤なりんごです。
  お国は遠い北の国
  りんご畑の晴れた日に
  箱に詰められ汽車ぽっぽ
  町の市場に着きました
  りんごりんごりんご
  りんご可愛い独り言

と言う歌である。

またしても、母は、歌詞を書きイメージを膨らませたようでおばさんになって
お手紙を書いたのだろう。
暗い気分でなさそうなお手紙にほっとした。

母は、時に「七つの子」を歌っていても涙ぐんでしまう時があるのでしんみりとした歌詞は避けるようにしていたのだった。



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