母のタイムスリップ日記
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| 2003年07月03日(木) |
どうしてなのだろうな?不思議だな? |
家族の生活サイクルが違ってきていて、微妙に大変だ。 今日も午前中には母の所に行こうと予定していたが、娘が起きられなくて…。 前日が泊り込みだったので、疲れてもいるだろうと思い放り出せなかった。 結局、早昼ごはんを食べて娘を送ってから出向いた。
母は、ホールで昼食を済ませて嫌気が差したようにテーブルに突っ伏していた。 急ぎ外出届けと面会票に記入してトイレを済ませて施設を出た。 「おかちゃん」という声がやけに多い。 おかちゃんへの便りもなく、編み物もおとといの編みかけのままだった。 昨日一日何をして過ごしていたのだろう…。 家に向かい昨日焼いたスコーン2個とメロンとヨーグルトを食べてもらった。 その後休息して入浴。 今日は、特に大変なこともなく入浴できた。湯に使っている間、ちょっとでも離れると「おかちゃん」と声を出す。あまりに頻繁なので歌ってみた。 歌いだすとちょっと、安定する。
頭を乾かして今度は通院である。 待つ人も少なくすぐに順番がきた。 医師の顔を覚えていて何処となく安心しているのがわかった。 診察を終えて出ようとすると出口がわからず右往左往していた。
今日の母は、こんな風に記憶が不確かであった。 家の前に来ても、どの家に入ればよいのか、判らなくなっていた。 母の記憶が戻るまで、外でしばらく待ったほどである。 嫌がるわけでなく、何処の門をくぐればよいのか迷っているのであった。
「何処か行きたいところある?」と聞くと「おもちゃ等のある所」というので デパートに寄ってみた。一階のお菓子屋さんのところで「わーっぁ」と声を上げた。「ケーキ食べる?」と聞くと「うん」という。 食べすぎだなと思いながらもそれしか興味がないなら仕方ない。 ちょっと、食べるほうのお手伝いをして調整しながら食べてもらった。
「おかちゃん」と呼ばれる度に「はーい。なーに?」と答えていたらいつの間にか今日は、私が「おかちゃん」になってしまった。 「誰にも邪魔されたくない」と母は言った。 そか、やっぱ寂しいんだなぁーーー。 いつもは、そんな事言わないものね。 埋め合わせできるならそれもよしである。 おかちゃんになったり、いとこになったり、娘だったり あー忙しい事。
デパートを出てバスに乗ったが、離れて座ったせいかちょっとおかしい。 降りるときも出口に止まってしまって「降りるのよ」と声をかけても動かないのだった。 知り合いの方のご主人がそうなって来て…と言われた事を思い出して、混濁がひどくなり始めているかと感じた。 だんだんにそうなって行くのだろう。でも、やっぱり散歩は連れ出したい。 車の運転もそろそろ本格的に始めなければならないかも。
こんな状態の母なのに、よく「おかちゃん」には手紙が書けるなぁと不思議でたまらない。在宅のころから、手紙は組み立てられた文章を写す母だった。 今だって、手紙の文は書かないし、相手の事をきちんと想像できないでいるのがわかる。 それなのに、「おかちゃん」に向けてだけは大丈夫だなんて…。
そういえば、娘が小一の時文の書き方の最初は「かあさんあのね」だった。 やっぱ、人って母親に向けると文が組み立てやすくなるのかも知れない。
少し気分が変わったせいか「おかちゃん」という回数がぐっと減った。 良かった。
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