短いのはお好き? DiaryINDEX|past|will
目黒シネマでレイトショーを観終わって、映画を反芻しながらゆっくりと権ノ助坂を降りてゆく。 そういえば、偉そうにふんぞり返った、客を客とも思わない尊大な店主がいた小さな書店はまだ営業しているのだろうか。 そんなことを思い出しているうちに目黒川のところまでもう降りてきてしまっていた。 いつもならば橋を渡りきったらすぐに右に折れるのだが、なぜか脚はまっすぐ進むことを選んだようで (いや、曲がることを拒んだというのが正しいかもしれない)、一度折れるチャンスを逸してしまったら、もう曲がることが出来なくなってしまった。 やがて、山の手通りと交差するところで権ノ助坂は終わるのだが、曲がり際に白い衣装をまとった人物と出くわした。 フードにすっぽりと覆われていたので顔は杳としてわからないのだが、なぜかとても懐かしい感じがした。 今になって思う。 あれは、きっと神さまとすれちがったのだと…
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