短いのはお好き?
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今夜は、月明かりで本を読む会に出席する日だった。 でも、雲が多くってとても野外で本を読むことなど出来そうになかった。 それに、駄目押しで雨さえ降ってきた。 それでも、メールで確認したところ、いつもどおりに読書会を開くということだった。 本は、どうでもいいんだけれど、綺麗なおねいさんが何人かいるので 傘をさして行くことにした。 場所は、いつも異なり、今夜は、青山霊園だった。 まるで、肝だめしだ。 今夜のtextは、何かというとソドムのなんたらかんたら…。 全員が輪になって、ひとりひとり読んでいくのが習わしだった。 輪の真ん中にある丸テーブルには、その日参加している者の数だけの ロープが、テーブルの円の中心で重なるようにして、何本か垂らしてある。 これは、本を読んだ後のお楽しみ…。 渋谷でタクシーを拾ったときには、まだ小雨がパラついていたけれど 霊園についた頃には、すっかり雨はあがって、月明かりが煌煌と墓石を 照らし出していた。 22時きっかりに読書会はスタートした。 飲み物を各自持ち寄ることになっていて、読んでは飲み、飲んでは読みしながら ―――むろん、飲み物とはアルコールの類なので―――みんな最後の方になると べろんべろんになって、呂律が回らなくなるのが常だった。 24時すぎに読書会は、無事終了。 千鳥足でテーブルに近づき、ロープの一本を引いたら、今夜は、当たりだった。 しかし、なんでこんなふざけた会に人が集まるのか、いまだにわからない。
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