2002年07月24日(水)
北海道での最初の1ヶ月が過ぎていたことをうかつにも忘れていたが、 それはまぁ、なにもかにもが珍しく、わくわく夢中で過していたことの証し。
確かにここは不便な町で、文句を言えばきりがないし、 住めば都、そんなところすら気に入っているんだとはけっして言えない。 言えないが、しかし、それを楽しんではいるようだ。 しょーがねーなーと言いながらも笑ってしまうあの心境。
というようなことは常々思っていたりするわけではないが、 他者と比較対照すると、どうもそういうことではないかと思われてくるのだ。
つまり、ほたるの里ともいわれる北海道のこの過疎の町に、 茅ヶ崎から単身赴任してきた者がぼく以外にもいるわけで、 そのなかには、こんなところにいるのは真っ平御免、 帰りたくて帰りたくてしょうがないという者だって確かにいるのだ。
そんな彼らと、先日、自宅ボーイについて語り合う機会を持った。 いい年になってもいっこうに家を出ようとせず、 結婚するまで自宅住いを続ける男性が急増しているというアレだ。 いずれも10代の終りには自活していたぼくらにとって、 ちょっと理解しがたい傾向であり人種ではある。
部屋が狭くても、銭湯通いでも、クルマがなくても、 クーラーがなくても、お金がなくても、ひもじくても、 それでも満喫できる自由。
何時に帰ろうと、いつまで寝てようと、 なにをしていようと、誰を連れ込もうと、 けっして咎められることのない日々。 そりゃあ楽しかったぜぇ。
各自が自らの過去を振り返り、 口々にそんな感想がもたらされたとき、 ぼくは言った。 「それって、まさに今じゃん」。
ねぇ。だから、楽しんじゃわないと。 家にいたらこんな思いしなくてすんだのになんてブータレてないで。 帰ったら全部、笑い話。だったら、今から笑い話。
☆彡
そんなぼくにも、約束がちがうぞと言いたいことがひとつ。
なに、連日のぐずついたこの天気。 なんでこんなはっきりしない天候が延々と続くわけ? ぼくがこっち来てから何日晴れた? 梅雨がないってのは、そういうこと? 北海道の夏ってこんなもの?
本気出してみ。 カーッと暑くな。 夏らしく。
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