2002年11月17日(日)
雪が珍しくてしょうがない。 職場には大きな窓がいくつもあって、非常に見晴らしがいいのだが、 降り続く雪、積もる雪が気になって、ときに仕事どころではなくなる。
ちらちらと目をやるだけならまだしも、 額を窓ガラスに押し当て、じっと食い入るように見つめていたりするので、 この部屋に出入りするパートの女性ふたりともに言われてしまうのだった。
「そんなに気になりますか、外?」 「もしかして、こんな雪は初めて?」
ハイ、ワタシ、南洋から来ました。 日本来て、初めて雪見ました。 外を走り出したい衝動をこらえるのに必死です。 とでも答えていれば、少しは受けたかもしれない。
人見知りしちゃってイケナイ。 ただ恥ずかしげに「ええ、まぁ」とうつむいてしまうワタシ。 まだ日本語よくわからないし。 って、そこまでなりきらんでもええっちゅうねん。
というような虚実入り乱れる眼下では、 プエルトリコから来ている客人がうれしそうにビデオ片手に歩いている。 あれはきっと、ぼくでもあるのだ。
珍しいよなぁ、雪。 わくわくするよなぁ、雪。 どれだけ積もるか楽しみだよなぁ。
なんてことを、雪だるまも作るでもなく、雪合戦をするでもなく、 日ごと夜ごと雪かき、雪はねに追われる土地の人は思わないのだろうなぁ、きっと。 さすがだ。
という感心のしかたも変なのだろう。きっと。
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