スカーレットの心のつぶやき
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今日、私ははじめて丸木スマという人のことを知りました。
日本画家「丸木位里」さんの母です。
スマさんは70歳から絵を描き始め、院展にも入賞したまさに画家です。
働き通した生涯の終わろうとする、その時から絵を描き始めたのです。 一人の画家が一生かかっても描き切れないほどたくさんの絵を残しました。
孫からもらったえんぴつとか絵の具とかクレヨンで描き始めた絵は 見る人の心に何か訴えるものがある、面白く不思議な絵です。
「蝶」という作品の色使いに私ははっとしました。 夢のような色使いで、花と戯れる蝶がいかにも楽しそうに描かれて います。 「夕暮れの畑」という作品は、大根、にんじん、かぶらなどの野菜が 地面の中にならんで生き生きと根をはり、地上にその葉を元気よく 波打たせている。そしてサラは朱い夕焼けでくもが走っています。
そのほか、「花と猫」「猫と遊ぶ子どもたち」 飯を食う猫の背中を真上から見て描いた、「めし」 「という作品は、ウサギが小屋で赤ちゃんを産み どんどんうさぎは増え、野に放してやったその時のウサギの姿が 描かれていました。
とにかく本当に見る人の心に何かを残してくれる絵には間違いは ありません。
スマさんの言葉の中にこんな言葉があります。 「本当の絵というものは、人に何かを与え、自分でもその絵の中で喜べるというものでないといけない」
確かにそうだと思います。
綺麗なだけの絵は人の心にまでは伝わってきません。 ヘタとか上手いとかの問題ではなく、何かを感じ人も何かを感じてくれるものでないと絵ではないとも言っています、
スマさんが言った言葉は私がしている絵手紙にもいえると思います。 やはり自分にしかかけない絵を描くことがいちばん大切なことだと 思いました。
スカーレット
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